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bright ring.(ブライトリング)オートバイ整備 ハンドリングと車体剛性調整、本来の オートバイのポテンシャル知ってください。車体安定、乗り心地、タイヤのメカニカルグリップアップ、空力特性からの ハンドリング違いまでのメカ部分の調整とライダー側の体力に合わせた安全性を重視する基本的なバランスアジャストなど人側でのバランスアップも安心感として付け加えていく所です。 初心者や女性ライダーこそ、ここが大切です。

2015年12月8日火曜日

初代CBR900RR 質感アップ作業パート2

先月の分解作業は、一気にばらさず、ばらした部分ごとに清掃と取り付け箇所のチェックを行いました。
ある程度の年数経過したり紫外線のあたり方にも寄りますが、プラスチックパーツの硬化や劣化
具合により鉄やアルミの本体(サブフレーム、メイン部分)接触箇所が振動削れを起こして走行時
の全体震動となり、疲労蓄積や気分の阻害となるのでビビり音が発生した段階で対処する事を
薦めます。ナイロンワッシャやクッションスポンジ程度で初期に行うと、欠けやクラックを軽減する
事が出来ます、アルミフレーム車両ではアルミ側が削れる割合が大きいのも現代の硬質
プラスチック類の特徴となっています。

電装のハーネス、カプラー等も同様でプラスチック系の保護用のスプレーを定期的に薄く吹いて
置くと5年、10年経っても割れ欠けしにくくなりますので、自分で整備するときはバラシタついでに
行います、吹き過ぎや余分な箇所は埃の付着の元なので拭き取りも必ずする事が必要です、
つや出しが主のシリコン系のプラスチック、ラバー用は逆に痛める場合がありますので
専用のCRC(クレの商品の場合)ラバープロテクタントを使用する事を勧めます。
細かい点ですが結果、修理の手間や壊して部品交換の費用を抑えるメリットが理由です。

バッテリー上がりも金属の腐食を進める(ハーネスの接点の腐食もふくむ)大きな原因と
なりますので、乗らない時期にバッテリーを外したり、上がりぱなしが錆の発生を進行させ
ますので、バッテリーをはずさずに維持充電が出来る充電器を採用した方がバッテリーに
かかる費用を抑えて寿命をのばす事が出来ますので、錆の進行を抑える働きと共にバイクの
コンディション維持には必要です。
使用頻度過多以外の、ハーネスやスイッチ類の痛みや交換しなければならない要因の一つ
ですので、しばらくの間乗らずに保管する時は注意すべき点です。


左写真のナイロンワッシャーの痩せが
クラックの要因


下写真はFRPにてクラックの修理部分

 
上のサブフレーム写真ではリヤインナーフェンダーが乗る黒く削れた部分ですが1mm以上
けずれていますので相手側がプラスチック製品でも長期的な振動削れが、重傷を負わせる
事が分かります。このようにタイヤの経年劣化やリンク、ブッシュのガタやグリス切れから
の振動がもとで始まり全体の走行振動が増えて起こるのが理由の一つですので元の原因
を減らすことも対策としては有効です。
スポンジ等で対策をしたが完全には消えない、すぐに対策箇所が削れるのは、根本(こんぽん)
のリンクのグリス切れやタイヤの硬化が改善していないので治る訳がありませんので、走行
振動の元を減らす事がどんな車両でも質感アップのポイントです。
上写真サスペンションリンク進行方向下側
 
こちらのサスペンションリンクの三角プレートの三点の穴で左右で当たりの付き方が
違っている原因がニードルBgのグリス切れにてのクリアランスの遊びが増えた為に
スウィングアームに引き上げる力とフレームに取り付けられたショックアブソーバー
で押さえこまれるリンクの縦方向の遊びが上下で詰まると横斜めに移動する力に変化
して遊びがある方向へ移動しますのでプレート全体が斜めになって当たったのが
考えられます。オーバーロードの場合はプレートが曲がったりもっと当たりが強く
削れるのでこの症状はグリス切れ症状であると考えられます。
定期的に掃除とグリスの入れ替えがあったのでこの程度のきずで済みましたが
もう少し早目のメンテスパンが求められる事が分かります、1万Kmもしくわ3から
5年の使用状況により点検する時期が良いでしょう。
 
常時グリスアップ出来ていればニードルBgの回転運動で縦運動の力が分散されて
斜め横方向にずれずらくなるので乗り心地やタイヤの路面追従性があがるので
ここおリフレッシュメンテナンスせずに高価なサスペンションを投入しても性能の
半分も引き出せずに終わることでしょう。
ノーマルのショックでもここのグリス性能の高く良い状態の管理が出来れば
スウィングアームベアリングの良好取り付け状態とともに1ランクも2ランクも上質な
ショックアブソーバーに生まれ変わるのは確かです。
 
リフレッシュに加えて量産車両では出来なかった部分の各部の面処理や
クリアランス調整にて摩耗防止やフリクション低減作業の追加を行います。
CBRのサスリンクはフルBgの作り方ですので
(ブシュタイプにくらべメンテナンスは定期的になりますが)年式は古いものの凝った
作りでコストをかけた部分が現代のスーパースポーツにも引けを取らない走行性能
を引き出せる作りですのでライバルにパワーまけしても素晴らしい車両の1台で
ある事は間違いありませんので、エンジン出力バランスが程よい力と相まって良い
車体メンテを行うとこれから先もファンライディングをさせてもらえるはずです。
燃料系のホースは既に廃番となっていましたので、曲がり角度の近い純正部品をさがすか、
市販燃料系ホースを曲げアールを大きく取り回す方法でポンプステーの移動も含めて検討
して対処していきますので、同年式位の車両を復活させたい方や、中古車を購入のさいは
たかがホース交換作業でも代替え出来る出来ないで手間どう箇所になりますし取り回しロス
や潰れ、熱受け対策箇所と注意すべき所です。
 
新車販売の現行の車両でも工場組み立てでは限界があるので新車時でも対策メンテ
は有効ですので同型機の前モデルのメンテ済みと比べるとよく分かるはずです、自分の
バイクにしか乗らないと落ち込み具合にキズキずらいものです。