トータルバランスのバイクのセッティングショップ、brightringブログのアドレス http://ducaducabrightring.blogspt.com

bright ring.(ブライトリング)オートバイ整備 ハンドリングと車体剛性調整、本来の オートバイのポテンシャル知ってください。車体安定、乗り心地、タイヤのメカニカルグリップアップ、空力特性からの ハンドリング違いまでのメカ部分の調整とライダー側の体力に合わせた安全性を重視する基本的なバランスアジャストなど人側でのバランスアップも安心感として付け加えていく所です。 初心者や女性ライダーこそ、ここが大切です。

2018年6月21日木曜日

フレームバランス修正後のGSX1400の能力は異次元と成った。

GSX1400K7
スタンダード車両の真のポテンシャルは何処にあるのか。

こちらの車両は前回の作業ではフロント周りの動きの改善と振れだし低減の作業を
部分的に行っているライトメンテとしていました。
ライトメンテと言っても一般的な物では無くハンドリングの為の基本メンテです。

今回エンジンのオーバーホールを機に車体の骨格であるフレームの前後、左右での
荷重バランスでの歪みやネジレ、シナリの中心点が一番重たいエンジンの搭載
に対して芯の有る強さとしながら、粘る事で変形に強く的確にシナル曲がり方となる
事で前後サスペンション能力が飛躍的に向上しますので剛性感と乗り心地が
すこぶる良い仕様に目指しての組み立てとします。


                                                                       ####
合わない社外パーツのポジションに何故してしまうのかは簡単な答えが有ります。

使い方の偏りと車両が本来持つ状態でのコンディションでは無い低バランス
に成り易いメンテ不足や、一番大きい違いと成る組み立て技量の問題です。


社外のアフターパーツにて偏った変更や操作性の為の使い勝手が余り役立たない
バックステップやがたつきの多いフルアジャストレバーなど外す様に
指摘しておいた物を今回の整備に合わせて取り外して行きます。

ノーマルからかなりズレた位置にされたステップ、ハンドルなどが何処を
基準にして変えたのかが乗っている本人も余り分からない事や、高速道路の
巡行だけに合わせてしまう物では、GSX1400の本来持つビックスポーツとしての
役目を減らすために変えられたパーツでしか有りませんので原点に帰す事が
今回の特殊なバランス調整組み立てに必須条件ですのでオーナーさんを
魔法にかけて行きながら体力と操作法に合わせる事を説明していきます。

現在車両に付いているタイプの社外のポジションでは合わない事を理解して
もらう為にしぶしぶオーナーさんを納得させます。
何かが違うのではなく、より良く違う所での違いとして結果としては
目から鱗が落ちたと感じることが出来ます。

ポジションとフレームバランスの重要性がブレーキでも加速でも中心点で有る事で
乗り易さと安心感を伴う能力向上を求めての作業とします。

一般走行では中心点が重要であり、サーキットなどでもコース違いは出ますが走行に
合った中心点が大きく一般道と違う事はありませんし、どちらでも中心点が大きく
ずれて居ればライディング姿勢もコントロール性も下がりますのでライディングに
悩む人ほど中心点と体力バランスを取る事が大事です。

車両重量255Kg装備で280Kg程あるGSX1400が、
この巨体と馬鹿でかいトルクのエンジンのバイクがまるで250CCでも押し引きして
軽々走れてしまう様になどと想像も出来ない程の仕上がりとまずは書き出します。



####バランスの要がフレーム構成です。

フレームバランスと一言でいってはいけない手の込んだ仕事とする事で
ビックネイキッドの素性を漏れなく出す手法にて組み上げます。


この作業を終えると、フレームのストレスが無くなり足回りが素直に
動き出し乗り心地がすこぶる良いのに、ジャンプしてしまう橋梁のアップダウンでも
底突きする気配も無くなりストローク内で収まるのに固く感じない
ダンパーが確実に効いていると実感出来ます。

重量物であるエンジンのフレームに対する重量の
掛かり方、乗せ方によりその時点でストレスの掛かる乗せ方や締固めで既に
シナリ特性を設計図通りにはならない偏りが発生している状態がエンジンを
降ろす前の車体で発生していますので、押し引きが重たい、ふらつきが大きい
など諸症状の他にも加速の悪さブレーキが全力で掛けられない事など多岐に渡り
弊害が付きまといます。

末端のブレーキやタイヤそして
サスペンション能力とした所につながるか途切れるかで車体体幹のブレや振動として
路面コンデイションや外乱要因を吸収出来ないと底突きしたり旋回性が悪い事による
バンク角不足の症状として現れますので重量車体が曲がれる本来のポイントが
低いレベルでは重たいのでただ曲がらないとした物にしかなりません。

良いバイクとはライテクをバイクが教えてくれる物であり、素直に乗ってあげる
事で走行時のインフォメーションを確認出来る物です。



####エンジンについて

エンジンのオーバーホールはサンデーメカニックのオーナーさんの手違いで
壊した部分の修理で済まずにピストン交換となりましたので全バラの各部チェック
調整組み立てとなりました、降ろして分解したらチューニングしたくなるのが
普通ですがGSX1400の内部パーツはメーカーの開発者が耐久性とスタンダードパーツ
でもチューニングの基本構成処理はしてありますので無理矢理馬力を上げる事は
しません。
1400CCのトルクをスムーズに出せる振動の少ない回転上昇としたいので
クランクシャフトとケースの組み立てを正確にこなす手順にて仕上げる事で
熱が溜まり始める温度帯で金属材料の変形量を極力抑えられる事と、熱気の
吸入を抑える事で馬力ダウンしない物として実際にはチューニング馬力程度
は軽く超えてしまう物ですので、大敵である熱温度を無視した状態で
は馬力は上がりませんので基本に忠実なエンジンとします。


完成後に試乗した状態での加速は車体とのパッケージでのロスのない加速感が
修理前の状態の1.5倍の排気量になった感覚で加速しますので1速で開けて行くと
フロントホイールが浮き始めてしまうほどの力量を発生しています。

1速2速ではスーパースポーツの加速に慣れている私がアクセル全開はためらう
程ですので縦加速以外は路面を選ばないと厳しいほどの自力が出ている本来の性能
はこうなんだなと、エンジンだけではない車体との合わせた力のモーメントの
伝わりが良いのでアクセルを開けられるので力が出る物だと1400の底力を
改めて感じます。
オーナーさんにはこんなに加速が良いと、速すぎるのでパワーダウンして下さいと
言われそうな感じのスタンダードの車両であるが、もともと乗っている車両でも
ここまで違うと本当にスタンダードの車両なのかと不思議な物だと感じてもらえる
はずです。

2018年6月16日土曜日

CBR900RRから954RRまでの馬場ブレード

CBR馬場ブレードと云われるモデルたちに会いに行く為に5月27日に
関東圏オーナーミーティングに初参加してきましたので今回の題材とします。

普段私がスポーツ走行をしているのはドカ848EVOですが、CBR900RRは新車で購入した
車両ですのでかれこれ26年現役でツーリングでもサーキット走行でも我慢した走りでは
無く常にCBRの素の走りがある快適で楽しい車両である所です。
これらがあるので単なるコレクションで持っているのではなく実走行が楽しいから
乗っているので26年経ってしまった所です。


フレームバランスや車体の基本を使い切る為に事細かなスタンダードチューニングを
施してあるので16インチタイヤだからとした不利なものでも無く現行車両に対して
通常使用なら乗り易い位の状態です。
900RRの開発者が求めた車両に仕上げていますので、市販車として量産型にて
売られた車両のコストを下げる為の組み立てとは違う、一点一点の合わせ込みを
した私の車両は震動も少なく振れや腰砕け感のないしっかりした状態にて、素直に
曲がり長時間の走行でも疲れづらい乗り味です。

良好なコンディションで居る為に必要な事をしているので壊れない、一般的な所の
マイナートラブルが発生しない最大の理由です。





そのような中でCBRの馬場ブレードシリーズの集まりにて
各地域のオーナーさんと合う為と、一番の理由は92モデルの初期型に、ここ10年間、
いやそれ以上遭遇していないので、自分の92モデル以外に近づく機会にしたいと
思い出かける事にしました。

今回は関東圏のエリアで集まれる方で、とした所ですので全数23台でした。

この中で900の各モデルシリーズ、929、954と3タイプで高年式車両の954が
多数派です。900シリーズが年式違いですが92モデル1台と
94、96、98の全6台の内17インチ仕様や片持ちリヤプロアーム仕様が有りましたので
純粋な16インチ仕様は残りの3台でした。


カスタム車両や私の様にプロのハンドリングバランス仕様から様々なオーナーさんの
好みやスタイルでありますが、馬場ブレードに乗って居られる方の不具合や悩み事も
他のメーカーのスーパースポーツで乗り悩んでいる人と同じ状態です。

今回は個人的に馬場ブレードのオーナーとしての参加でしたが、プロの仕事人
ですので簡単なアドバイスは時間の中で受けていましたが、
オーナーさんの悩み相談等は、部品の選択や作業的な問題点を自分で解決するか
頼んだとしても安く上げたいとした物ですので根本解決には至らない物が多く
馬場ブレードとしての乗り味には至らない方向です。

カスタム派はカスタム車両としての見栄えとして完結しての物として、それら以外の
車両にて乗り手としてファイャーブレードを楽しみたい方はきちんとした整備が有れば
長く乗れると判断してもらう事が大切です。

別の年式流用パーツの事や、タイヤの選択、不具合の出方などの一般的な事や
ライテクに関する問題、サスセッティングなど幅は有りますが問題点は共通で
何々すると良くなるとしていますがプロの領域では無いので部分的な
物がしたい事での、やりたい事としての処理のための整備や部品交換作業が
中心と成りますので、今回は完調な車両に出会う事は有りませんでした。

これが良い悪いは別として、馬場さんと同じ様な領域で仕事をしている
私としては馬場ブレードの本質から外れている物も、おのおのライダー目線の
同じバイクに乗っている人として、ひとまずバイクの良し悪しは置いてとします。




そんな中でも何人かのオーナーさんは馬場さんの各モデルでのライディングを
スーパースポーツとして、ライダーの能力や意思に忠実に応えてくれる
バイクで有り楽しくて安心だとする本来のバイクの姿のファイヤーブレードを
乗りたいと望んでいましたので、こうしたオーナーさんの為に技量を使って
あげたいと思う事が、馬場さんも同じ気持ちだと感じますのでレベルの高い
整備がどれだけ馬場ブレードを長く快調に走らせる元だと知ってもらいたい所です。

その他では初期モデル系のフロント16インチをタイヤ選択が無い理由から17インチ化
をしたいがどうしたらと聞かれますが、グリップ不足を言われたり旋回特性を
16インチだからといって決めつけられてしまい、本物の16インチ由来のCBRを
知らずに単に整備不足からの17インチ化して行くだけでは不具合も出たままの
17インチタイヤ特性に成るだけですのでハンドリングバランスは上がる事は
有りませんので先に基本を見て欲しい所です。

試乗したいと申し出た何人かのオーナーさんに乗ってもらいましたが、
954RRよりも加速が良い、よく曲がり限界が高いタイヤグリップと安心感を
持った900RRと感じてもらいましたので、いかに基本整備の出来具合と技量が
バイクの持つ性能を引き出す物だと感じて貰えたはずです。

不具合をごまかしながら、一部の修理や消耗品の限界使用を繰り返す事が原因で
ストレスが溜まるバイクが故障しやすく乗り心地が悪い原因を作る元だと
知れば、早めのタイヤ交換などが無駄にはならないと気づくはずです。
硬いタイヤでは振動促進を早めて外装品等に対し割れやすい状況を招きますし
コネクター接続などにも影響を与えますので、タイヤ交換を我慢して使い続けて
他に不具合を与えて悪影響を広げてしまう事がトラブルの元を増やす原因です。

自ずとトラブルの原因を作り上げていると言うのが正解ですし、一つの消耗品の
限界使用が2つ分、3つ分の関連部品を壊す影響を考えると、なにがコストパフォーマンス
として見ているのか意味不明な物です。

現代のタイヤにて馬場ブレード900RRを更にアジャストして何処で乗っても楽しい
車両として私の16インチ900RRは何時でも乗れるバイクで居られる様に
コンデション管理をして行く事で、最新車両とは違う所での走りの質を味わえる
スーパースポーツとしてデザインワークも含めてのバイクとして行きます。









2018年6月6日水曜日

CBR250R,MC41サーキット走行入門女性ライダーの為のブレーキ、車体特性

サーキット走行入門用として昨年度の秋に乗り始めた車両。
CBR250R MC41型

#オーナーさんに向けて自分のバイクの状態を把握してもらう為に!!



走行距離40000Km辺りですのでエンジンのくたびれが感じられる状態であり
バルブクリアランスのズレやヘッド周辺のメカノイズの割合が増えている
ので今後は適切な対応のオイル管理が求められますしギヤのダウンシフトを
もっと確実にして行き差動位相や無駄なギクシャクを減らすことでEg全体の
コンディションを維持しなければなりません。

当店のメンテナンスにいらっしゃる女性ライダーは誰もが同じ比率で自身の体力や
経験の有る無いの違いは出ますが、抱えている問題は同じ物ですので、それらを
今までではライテクとした考えや体力も経験値も違う所にある人による何段階も
先の意見や操作方法を言葉でだけ伝えて貰う方法ですので、過程に対して定常が条件と
して必要なのですが定常とは成らないのが個人差の部分や車両コンデイションの
ギャップが大き過ぎる事が原因となっている事です。

オートバイとした道具で有り機械としますが、生きたコンデションと死んでしまって居る
コンデイションでは別のオートバイです。

生きている馬で有れば性格の良いサラブレッド馬である場合なのか、
仔馬程度の能力とした所ですので、上手く乗せてくれて上手くリードさせてもらえる
大人のサラブレッドと人が連れて歩かせる、仔馬では手を振っても動いて
くれませんのでこちら側で引っ張ったり押したりして、それでも行きたい方向に
向いてくれないのが仔馬ですのでバイクも同様である所です。

こうした初期投資を抑えて行きサーキット走行用のタイヤなどを揃える為に
中古車の選択肢は効率的ですが、どの辺りのコンディションで有り社外パーツの
装着種類や使用過程の維持管理にて範囲は大きく違う所です。

中古車では購入価格の安い分の機能低下分を上げて行く事で新車と同様または、
それ以上に差額で出来る部分も有りますので、購入価格の状態で何もせずに
サーキット走行をしては気持ち良く走れる物では有りませんので安く購入したまま
では駄目です。




##ここからはCBRとオーナーさんに必要な物を書きますが全ては無理ですので
今回はブレーキと握り込んででも不安のないフロントタイヤの接地感を出すための
車体の基本を整えていきます。

車両バランスと人のバランスは直結している物であり、どちらかのバランスは
どちらかに影響を、もたらす物で有る事をベテランでも女性でも同様である物です。

個人差に合わすとしても機械としての調整は僅かな物です、手足の部分から始めて行き
筋力にあった加減速の領域を広げる為のポイントを増やすなど様々に設定する事が
安心出来る操作の原点です。
これ等の初めの一歩が理解できたところでオーナーさんと共に走行診断と曲がる
時の流れを、普段の癖が出ている部分と力の入れ具合とバイクの動き方を
つぶさに後ろから後追いして確認後に入れ替えて私のライントレースとどの位
違うライントレースなのか低速コーナーや交差点で見て行きます。

車両の現状とブレーキの効きかたが運転にもそのまま出ていますので、初めての
試運転コースで減速をフロントブレーキを使わずに、リヤをちょっとだけ使って
そのまま進入しているので戻ってからフロントブレーキを使わずじまいな所を
注意して行きます。
リヤブレーキは効きますが摩耗限度に近いので振れだして鳴きが出ていますし、
いずれにせよコントロール性は10点殆どでガクッと効く処でしか踏めませんので
常に強く効く為にリヤの姿勢が先に固まり過ぎる位に変化しますので操作が
難しくなっていますが、リヤブレーキで多少のロックが起きてもフロントタイヤ
ロックの回避よりは不安が無いのでリヤだけはブレーキを踏んでいます。

この時に彼女は解っていないと思いますが、リヤブレーキで沈んだリヤ側の
車体変化をお尻をずらしてバランスを取る動作を無意識にしているのが
後方からの観察走行ではハッキリわかる物でした。

フロントブレーキを積極的に使わない理由は
握りゴケの転倒の経験からですが転倒時点での
該当車両のブレーキの効きかたがかなり異常だと言った事が原因ですが、

単にブレーキの効きかただけでは無いその他の要因が3つも4つも有ったことは
私には分かりますが彼女には怖い感覚だけが残っているので、かえって効かない
方がブレーキを握る度合いが毎回低い入力だけにして使えば良いとした所です。

こうして正しいフロントブレーキとは逆の使い方が染み付いてしまう方向です。

制動はリヤ主体でコーナー手前でアクセルオフを早めてフロントブレーキは
停止時以外では極力使わない事で済ましてしまって居ましたのでリヤブレーキが
使いづらいなりに効いている事で危険回避する方法にしている、限定された
ライディングに縛られている事でレディーススクールで何とかしようと考え
ていたと感じます。

しかしながら前回の走行会の時点で私の指摘があったので、今回は行く前に私の所に
相談してからとしてぎりぎりの日程で車両を持ち込んだ所です。

事細かくブレーキの効きかたと機械としてのブレーキの能力を発揮させる
使えるブレーキとして行きます。
私の行うキャリパーオーバーホールは通常の方法では無い事を言葉で伝えますが、
体感しないと分からないからと指示に従って行くように伝えます。

彼女の走り方にて普段の走行では、そつなくこなして走っていますので、
ブレーキがちゃんとしていれば、より上手くなり安全に止まれる事を説明して、
やる事をやらずに上手く走れる物では無いと念を押します。

普段できる物をもう一段上げれるか
確認のために行くのがレディースレッスンで有り、普段できない物がいきなり
出来るはずはない物なので、こうしたレッスンでは基礎が足りない事を
もう一度やり直して居る物ですので、フロントブレーキを普段使わなくても
こうしたレッスンではフロントブレーキは必ず使うメニューが有り低速域の
クローズドコースで行う事で使わせて行くのでブレーキ能力次第でレッスンにも
差が生まれます。

こうした特別な整備法から先にして行く事がレッスンの成果の元である
物だと少しずつですが理解してくれる様に成りましたが、私の整備の原点が
粒子力学や物理学、構造、身体学とした物からの感性の物だからと説明しますが
難しいので先ずは完成車で理解してね!! とします。

そして何よりも大切なトータルバランスが揃わなければブレーキバランスは
役割の半分も出せませんのでブレーキを使いこなせる為の
車体特性とする別の場所の整備調整も今回取り入れてレッスン前に
出来る事が増えていると体感してもらい転倒経験の恐怖心を徐々に取り除いて
行ってもらう事が今回の整備の目的でもあります。

基本的にはブレーキの効きかたとライダーへの安心感をもたらすのが車体特性と
タイヤ接地ですのでブレーキを掛け足せばそれに対して必要なグリップが増える、
よれや振れが無い事でタイヤ入力も逃げない状態が維持できなければ優れたブレーキとは
なりませんので安心感のあるブレーキとは車体のスタビリティとセットで有る事が
大切です。


下写真①

正しくはこのような状況では交換が絶対的に必要ですが、オーナーさんの今までの
ブレーキ能力や効きかたの違いを理解させるためにも、新品のローターの金額を
出せないからとした、自分の問題である事の不適合な理由を自身で理解して貰う為に
今回だけの研磨作業とします。

波打ちの激しいローター表面が、制動能力を半減していますので、本来は新品が
欲しい所ですが予算の関係上、最大値修正で現状から3割程回復させます。

鏡面化しているのは握り込みの少ない制動の与え方が長期にわたる物ですので
光り出すと滑り率が増えていきレバー入力を増やすと、今度はパットの張り付き
症状からタイヤの負担が一気に増えますので、ロックしやすくブレて居る車両ですと
スリップダウンに陥ることと成ります。
この状態の制動割合は、3から始まり中間が無く一気に7割制動変化となる2段飛び
ブレーキですので本来は1から2.3.4.5.6.7.8.9.10に成っていないといけません。


私の場合は新品キャリパーでも満足のいくものは有りませんので、新品も手直しと
特殊処理が有ってのブレーキでが基本です。

量産型の車両でブレーキを握れない状態では外部からの防衛運転に対処するときに
安全に早く止まれない事により自分を守れないだけでは無く、ちょっとした走り方にも
握れない影響は大きい事を感じて下さい。
こんな状態でABSが付いていても転倒はするでしょうし、タイヤ交換等で
技量が足りない組み付けではブレーキを掛けても接地感が得られず怖いだけです。

握りゴケの基本原因は唐突な入力によりタイヤの接地変化が過大と成り縦方向の
タイヤの接地変化が得られない車体受動のずれ込みがサスペンション能力を
利用できない逃げてしまう動きになる方向を体で押さえ込む事が出来ない疲れた時
や突発的な急な操作を与えた場合に発生します。

この様な突発的な所で掛けるブレーキでも受け身側で何も出来ない場合でも
車両の安定性で持ちこたえる状態のバランス能力を車体で出すことが求められ
ます。
本来は高度な技術によりタイヤ交換などを行わなければならないのですが、
技量が相当高い技術者は数が少ないのと、そうしたお店には手間がかかるので
安い料金設定は無いのが当たり前の物ですので、価値観の理解がまずは必要です。

この部分があってのブレーキで有る物です。


下写真②
均等にローター研磨をして行きますが、深いところは限度摩耗域の厚みです。
手作業が基本で面だしをしますので少しづつ確認しながら均します、
削り過ぎると薄くなり対応熱温度が下がり歪みやすくなるのでミニマムで削ります。

注意点です。
一般の方は、まねされると余計に酷い仕上げと成りますので電動工具で削ってしまったり
出来そうだからと写真をもとにこんな感じの真似はせずに、料理位としてください。

研磨後でも深い部分は残っているので見た目は削られているようですが、触ると
デコボコが分かります。






ブレーキの効きかたを素直にして行く事と、車体のバランスをブレーキの効きかた
特性に合わせて1から100までの握り込みに対して的確に受け止めてじわっとしなる
唐突な反応の出ない方向でのフロント周りとしてレバーを強めにかけても不安のない
動きに仕上げます。
彼女の握力で10回連続で握り込んでも疲れない事を目指して各部を徹底的に
合わせてスムーズな動きとしたブレーキで安心感を増やして行くのが例え
ノーマルのブレーキ装備品としても本来必要なブレーキテクニックとして行く事が
大切です。

私の操安や操作性の基準としては今回は不合格の車両であるとします。
車体に関してですが若干の歪みズレが有りますが、全ばらしにて修正を
しないと直せない箇所ですので個体のせいなのか、部品基準の公差外の多い
海外工場での生産車体によるものなのかは、この車両だけでは判断しかねます。

一般市販車両としての基準公差で見る場合は範囲内で有る物ですので市販車両としての
生産コストでの物ではとします。


出来るだけズレを半分程度まで直す方向で調整しますが、反力が僅かに残る部分が
直しきれませんので相対的な打消し策を施します。






###    レッスン前に車両側で必要な要素を作り上げる事。###

今までのブレーキを使わないライディングで有れば、レッスンに行っても
得られるものは少なく、クローズドの場所での対向車が無いのが唯一の
余裕を得られる部分にひとつの動作が遅い箇所の普段使いからひとつズレたポイントで
始められることによる余裕分が出来る事で、凄くできたと思い込みますが、
たった一つで有る物だと理解してもらう事が大切です。

今回はレッスン前に車両の動き方止まり方が別の物と成りますのでやりたい事が
出来たと感じてもらえるはずですので、安く購入した車両が生まれ変われば
別の車両にしたら良くなるとの勘違いは無くなる物と理解してくれるはずです。

女性の体力基点に合わせたバランスにて、車両を的確に操作する為の基礎性能を
上げて行く事で出来る事を増やせるように一番大事な部分を時間を掛けても
仕上げる事が一番難しく、何かを変えるのではなく自分が一番安定できる
所を見つけ出して行くのがブレーキや車体を使いこなす事に対して必要です。


ブレーキの効きかたとステップ位置の適正化にて、今までのフロントブレーキによる
急な上体姿勢変化の保持を腕をつっかえ棒にした乗り方から上体の力を抜くのに必要な
下半身利用を素直に出来るポジションが取れることが作業前と作業後で明らかに
違ってきますので私の説明が体で体感できたと納車後に、走り回って家に帰って
来た道で快適で楽しいので実感したとの報告をもらいました。
見た目は何も変わらないのに何故ここまで違うのか不思議な感じですと
言われますが、見えない力の利用や取り除きの適正化によるバランス能力向上
とした所と解説します。
勿論のことですが、身体側の使い方とバランス能力は普段の生活から来るものとして
体幹維持の方法と少ない力で体力を無駄に使わずにライディングする為の
何点かはレクチャーしましたのでライテクは普段の基礎から来るものとして
人側のテクニック向上は人側で出来ていなければバイクではできない物と
少しは感じてもらえたかな? とした今回の整備メニューに私が彼女に追加した
整備とはライディングレッスンと同じであると思ってもらえれば良いかなとします。


今回の車両でもアフターパーツは何点か変更もあり最低限の消耗品の交換が済まされて
いても取り付けレベルやアフターパーツ基準が合っていない物や、低価格で提供される
車両としての仕上げをネジ山の1点1点を適正にする事で大幅に向上する素性は
どのバイクにもあるのだと体感して貰えたと感じます。
何々を交換したから良くなる物だとの勘違いが、適正に処理交換されたからよくなる物
だとの大きな違いがある開き具合を乗っている本人が今回はもの凄く感じてくれたと
思います。

それでは筑波サーキットで6月9日に開催される、レディースレッスンクラスでの
彼女を観察しつつコース1000でのサーキット走行を別のフルメンテナンス車両
ユーザーさんの初走行のアドバイスをしつつ私も楽しみたいと思います。