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bright ring.(ブライトリング)オートバイ整備 ハンドリングと車体剛性調整、本来の オートバイのポテンシャル知ってください。車体安定、乗り心地、タイヤのメカニカルグリップアップ、空力特性からの ハンドリング違いまでのメカ部分の調整とライダー側の体力に合わせた安全性を重視する基本的なバランスアジャストなど人側でのバランスアップも安心感として付け加えていく所です。 初心者や女性ライダーこそ、ここが大切です。

2016年3月14日月曜日

GSX-R1000・L2・2014年式車体バランス調整

今月の作業車両の2014年式、GSX-R1000 走行距離、7000Km
まずは、分解作業前の車両状態の試運転確認です。
昨年度の秋にタイヤ交換の入庫時にて車両のアンバランスとブレーキコントロール不足、
タイヤグリッフ゜の不足している状態でしたのでタイヤ交換作業部分での改善にてグリップアップ
作業にて一部改善しましたが、より良いレベルにするにわ各部点検グリス入れ替え、正確な締め付け作業をする必要が解りましたのでオーナーさんと打ち合わせの後、今回の入庫となりました。
秋に試運転をした時と違う点がフロントフォークの内部メンテナンスを外注にて行っている点です。
明らかにフォークの動きがハイスピード領域の設定になってしまっているので、車両のバランス
が本来は先に出来てからサスペンションの仕様を決めなくてはいけないのですがオーナーさん
か゛先にフォークの単品外注してありましたので今回の試運転の結果からリヤ足回りの作業を
先に行って一度確認後、フロント周りのバランス調整の方向性を確認してから分解作業を
する事にします。何故かと言うと単品でフォークのメンテナンスをしたが使用目的に合わなければ
全体のバランスが取れず、フォーク関係のリセットが必要となれば分解作業が二度必要です。

例えサスペンションの専門店に出しても自車両の使用目的と使い方が合わなければ合うまで
専門店に何度でも再依頼する事となりますので、作業の順番が大事です。
専門店の作業は確かに良い仕事をしますがバイクとは全てのパーツによりバランスしていますのでトータルでの出来上がりが使い勝手と良い味付けになりますので、単品が高級であったり剛性
が高くても良い味付けにはなりませんのでその辺りの判断が大切です。
 

写真リヤアクスルシャフト
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
シャフトの光っている部分が既
に段付きが発生した状態です。
 
ハイパワー車のパワーに負けてしまっているのが現在の純正部品でも仕方のない所ですので
次のタイヤ交換作業にはシャフトも同時に交換となります。スポーツ走行や高荷重ライデング
使用では消耗品と考えてもらった方がよいと思います。
新車時から7000Kmの時点ですが新品時に手を打てばもう少し寿命が延びるかと感じますが
負荷のかけ方次第で変わりますので、レース仕様でしたら即交換となるでしょう。
 
アクスルシャフトだけではなくサスペンションリンク、スウィングアームピポットB/Gブッシュカラー
他も当たり不良とグリス切れ等の症状が既にでて傷や擦れとなっていますのでハイパワー
の現代のスーパースポーツ車は7000k程度でも乗り味に現れるのと部品消耗の早い事が
言えますのでグリス管理とメンテナンスが安全に走る為の一


番の薬ですし何よりも操作感が良いのが大事です。
ブレーキの各所も既に悪い状態ですので車体が完成してもスポーツ車としては不合格のライン
ですのでそちらも考えて行かなければ、ダメな車両のままですのでひとつづつ仕上げなければ
なりません。
予想よりも修正箇所が多いので時間はかかると思われます。車体とエンジン震動もかなり高い
のでその辺りも考慮して作業を進めていきます。
確実に私のドカ848とCBR900が振動と乗り心地が優れているのでこの車両の振動が気になる
所です。
 
 
 
 
シフトリンクの渋りやスロットルパイプのグリス切れにより傷の出始めたハンドルなど
手足の操作各所も勿論大事な部分ですのでしっかり作業をします。
こちらのGSX-Rもブッシュ類はマイクロロン処理作業として摩耗防止とフリクション低減
処理とします。