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bright ring.(ブライトリング)オートバイ整備 ハンドリングと車体剛性調整、本来の オートバイのポテンシャル知ってください。車体安定、乗り心地、タイヤのメカニカルグリップアップ、空力特性からの ハンドリング違いまでのメカ部分の調整とライダー側の体力に合わせた安全性を重視する基本的なバランスアジャストなど人側でのバランスアップも安心感として付け加えていく所です。 初心者や女性ライダーこそ、ここが大切です。

2016年11月23日水曜日

ドゥカティ899パニガーレ、ハンドリングupdateプラス基礎メンテナンス(ブライトリング基準)①フロント編

今回のちょっと考えてみる。
日本の技術者やベンチャー企業、公的機関
テレビや雑誌などで日本のトップ分野であるロボット技術や研究開発で人間の介助や
工場や倉庫作業等、仕事を肩代わりさせて現実的に役立つ分野と、人間の働きを狭める
分野でのロボット開発が技術者の手を離れて企業利益として動き出した途端に最初の思惑と
違う方向に向かうことを理解して研究開発しなければ、原子爆弾を発明した技術開発と
同じであると少なからず感じます。
様々な分野でも同様で何が大事であるかを念頭に置き、自然と人間のバランスを
考えて行動する事が大切ではないでしょうか。


ここからはD899パニガーレ

前回、9月にポジション合わせと手足の動き部分の調整作業と最低限操作しずらい部分の
改善にて、スポーツ車両初心者が少しでもバイクに馴染み尚且つセーフティライディングを
実践する大切さを、テクニック向上以前に大切だと言う意識の問題であることを確認して頂き、
小さな作業て゛も大切な事と本物の作業は費用も時間も掛かると初回の作業時に説明して
クラッチレリーズ交換と各部のアジャストが一回目の作業と言うよりも授業でした。

それから2ヶ月、早くもプラス2000Km程走行距離を伸ばして大分慣れたとの事です、
少しの違いで乗り安いのと楽しいからあっという間に2000kmと言うのが正解でしょう。

反面タイヤの走行摩耗やバランスの崩れている車体とグリップ不足等、初回に指摘して
あった先送り部分て゛の別の乗りずらさが出始めて来ていますのでタイヤ交換で済ましても
少し距離を走れば同じ乗りずらさが出ますので根本的な改善策をしなければいけないのと
日本人の体型での操作感とホールドコントロールを更に上げて行く作業を追加提案して
のお任せ+リクエスト作業となります。


先ずはフロントフォーク、ブレーキ、ステムと前周り一式の部分での震動低減作業、
フリクション低減、摩耗防止、剛性調整にてフロントのメカニカルグリップを上げて行きます。

下地調整も各所適切に作業しますので手間ひまが掛かりますが、仕上がりで差が出ますし
更にマイクロロン処理も含めて部品の摩耗防止と組み上がってからバイクに乗車した時の
上質感と本来タイヤが持つ乗り心地の良さが引き出せます。

今回はタイヤ交換前に各部の作業を出来ますので現在履いている摩耗したタイヤで1度試乗
して頂きタイヤ以外での変化を圧倒的な差にて体感して頂ける良い機会です。




フロントフォークBPFのスタンダードのスプリング、ダンピング特性共に中、高速レンジの
設定で乗り心地は決して良いとは言えませんか゛ダンピングをソフトに振ってもストローク
するだけでウネリ路面と凹凸をいなせず最後は身体で吸収せざるを得ない状態の改善を
各部で処置作業をして行きます。

落ち着きのある足回りにて、スポーツ性も同時に上げる事で安全性と快適な状態に仕上げます、
と言っても部品交換はせずスタンダードパーツにての処理修正です。



BPFの分解組立には特殊工具と真空ポンプによるエア抜きが必要なので通常よりも少し手間が
掛かります。
エキスパートライダー以外でのセットアップは
内部のシムやバネの硬さ変更よりもオイル特性とフリクション低減での低速ダンパーの
作動領域のレベルアップと車体側とのマッチングが重要です。

どちらにしても楽しいライディングを求めるのであれば、動きが悪くなる前にリフレッシュ
する定期的な手入れが必要です。



ブレーキキャリパーも僅か4000Kmですがレベルアップと初期不良部分の改善策を、他の部分
との合わせ込みに必要ですので分解作業して行きます。
基本的にブレンボはシールが出て来ませんので外部の専業業者に依頼か゛通常ですが内部
の精密処理はやってくれませんので独自に作業をおこないます。

国産車も近年では非分解の車種が増えてますが、精密処理作業を出来なければ市販バイク
と言えども作動フィールを上げた状態にするには仕上げの差がかなりつきますので出来れば
ショッププロにはシール類の通常供給を望みます。

一般の方が部品入手して組立不良や壊すのを防いだり、
大手ディラーの作業時間短縮や日常業務の優先のためにリンク品や専門業者統括を
していますが操作性の要は組立の質で制動の有り無しでは無いので、ここ近年グレードの上
がった(アルマイト処理等)ブレーキキャリパーですが質の維持はユーザーが思う以上に
費用が掛かる事の理解の無さからと、悪くても気付きずらい為、メンテナンス事態が減った事や
新品の方が安いと言う、この辺は大量生産のプラスチック製品と一緒のただの
パーツとしての役割でしかないのが残念です。

その他、ドゥカティでの全般に含まれるEgリヤバンクの熱対策とクーリングにより太もも部分の
熱さを軽減する他、細かい点の改善と地道な仕事をする事で現行のスポーツバイクを
日常での最低限使える範囲を確保する事が出来ます。