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bright ring.(ブライトリング)オートバイ整備 ハンドリングと車体剛性調整、本来の オートバイのポテンシャル知ってください。車体安定、乗り心地、タイヤのメカニカルグリップアップ、空力特性からの ハンドリング違いまでのメカ部分の調整とライダー側の体力に合わせた安全性を重視する基本的なバランスアジャストなど人側でのバランスアップも安心感として付け加えていく所です。 初心者や女性ライダーこそ、ここが大切です。

2018年12月15日土曜日

VTR1000 SP2、初歩的な整備こそ一番重要であり難しい事です。


VTR-SP2
前書きとしてオーナーさんの為に書いていきます。
当然ですがオーナーさんには読んで頂いていますので自身のバイクの今後の展望
を考える上でただ整備すれば良いのか、メカの説明などよりも車両の乗り味が
良く、走っていて気持ち良いとした価値観に目的を置くことで本来は壊れずらい
物と成るのです。
VTR-SP2に対してどうしたいのかと言うよりも、どうして行くかと言う事の
目的が正しく見えて来ることで今までのバイクで行ってきた整備とは何だったのか
が分かるはずですし、一般論やバイク仲間の間でやられている整備技量とは
全く別の物だとの認識を今回の作業で実感して頂いたところです。


オーナーさんが感じた部分は私にとってははほんの少しだけ良くなったVTRの
素の要素を引き出しただけですので前よりも5~6%上がったかな?とした所です。
本来の私が行う作業の前段階の状態ですので記事にするつもりはありませんでしたが
オーナーさんの指向性の変化をお知らせ頂いたので、こうして書いていきます。




ここから先の市販車の使用過程で、プロでも浅い技量での所やサンデーメカさん
の触る人の度合いが多ければ多いほど、まともなバランスで居られるバイクが
少なくなりますので、自ら崩したバランスが整備から来ると言う事を知る人は
プロでも素人さんでもほぼ少ない所です。


これらの新車から使われた状況からの期間と維持管理がバラバラな状態で
中古車に移行している車両がまともであることは不可能ですし
一般的な不具合が巷で言われる事は間違い整備や対処療法の完治のない整備法と
技量から来ることが元である物です。


左側SWのウインカーのレバーの渋りの発生からも、この個体の使われ方が
粗雑だったことは直ぐに分かる所であり、こうした普段は気にしない部分が
良い状態で有る事が良いバイクの条件である底辺ですので、ここからエンジン
オイルの管理や各部の管理が均等であることがバイクの素の基本性能である物です...




一般的なオイル管理もどんな目的でとした・????が沢山ありますので3000Kmだからよい
と勘違いして合わないランクのオイルでビュンビュン回しる快調として数年後に
TMからの異音の音量が増えたものでもエンジン快調だが・これもまた個人主観なので???
なミッションガタガタ車両がエンジンもコンディション崩れなのは明白です。

1、2万Kmではすでに出ている事を見過ごしてここからケアせずに数万キロまでは
どうにか乗れるが4、5万キロで酷い異音が出たまま乗るとした所になります。


乗り味や機能の役割の正しい引き出しが出来るバイクと、消耗品交換が行われている
ので快調なバイクであるとした所は全く別のバイクであるとした物です。

初歩の基本が間違った整備が一般法として変化した物が
完治には程遠い物ほど安く早くになりがちですので、それは後回し
にした付けが来るだけですので、それらの境界を先に説明して行くのがプロの仕事
ですので先に金額が掛かってくる事を理解してくださるオーナーさんだからこそ
真っ当なバイクに乗る為としての作業と成る所です。

逆パターンでの社外パーツの良いと言われる物は単体でコストをかけてあるだけで
はバイクとのバランスは取れない、もしくは使用範囲の設定違いでバイクの素性から
外れて部品単位の特性に合わせた乗り方と成る限定された使い方に向かいますので、
使用目的の範囲で優れている物が良いパーツの条件で有り純正でも社外でもとなります。






VTR1000 SP2、SC45、年式2003

ごく普通の中古車として取り扱われた車両ですが、限定的なモデルとしての
数が少ない車両ですので整備状態に関わらず値段は他機種よりも割高ですし、
飽くまでも車両流通の中古車販売基準で現状販売にて乗れるは乗れるがとした
状態のコンディションでの購入ですので、まともに整備したら消耗品交換が
終わってから更に多くの費用をかけて行かないと全体の車体としてまともに
乗り味まで良くはなりません。






大手中古車店舗にての購入車両ですが完全整備渡しではなくオイル交換程度として
買われた車両です。

走行距離数5万5千キロ、
現在のオーナーさんが購入後1年程で6千キロ時点では辛うじて運転は出来るが
乗り心地が悪くてハンドリングが恐いと言った悩みが常時あるとした所です。

前オーナーが4万9千キロほど走行した中古車での、ほぼ使用している時に
使えなくなった消耗品程度という限界使用方法での交換サイクルの状況です。

元のオーナーが見た目重視のカスタムで替えたパーツ代金が整備費用に
回っていればここまでコンデイションが下がらずに済んだのですが!!!

結果としては何もせずに済ませてコスパのよい物など無いに等しいのと
使われ方と維持管理の仕方がそのバイクのコンディションと成る物だとの
認識が無く、買い替える事を前提とした使い方としてしまうので結果として
壊れてから直すとした、やり方が一番壊れやすい物です。

これらの繰り返しではスタンダードの車両の本来の性能の1〜2割程度の所で推移して
しまい乗っているライダーの若さや運動能力で使われているので問題ないですと
言われているだけの整備で、あれこれバイクの評価をされているのが殆どですので
乗り手の年齢と共にこうした状況の中古車や馬力の数値で乗ってしまうモデルが
乗りずらいと言われてしまう、
間違った方向にあるのが一般情報や中古車としての現状です。




ばらし始めて目視点検整備では済まずに分解し
内部不良を改善して行かないと次から次に故障又は不具合にてトラブルが発生して
しまう所が見過ごされることで、後で多大な費用が掛かる元ですので駄目になる前に
改善する事が長く快調にする為の基本です。

ただでさえスーパーバイクのホモロゲーションベース状態のバイクとしての
フレーム構成でカッチリしている素性の造りでの車体が一般のライダーには
操作が難しい基礎性能があるところに、一般道走行でのアジャストと的確な
整備無しにVTR-SP2の機能も出ませんし、一般走行にも支障を来す状態で管理されては
乗り手が苦労するだけです。
以前使用のオーナーの使用法や管理法がスポーツモデルは乗りずらいと言われる事の
典型的なサボリ整備となっていて本来の性能を出せない状態にて乗りずらいと言われて
しまっていてはSP2にとっては可哀そうすぎです。
現オーナーさんには合っていないカスタムが乗りずらい事をある程度は理解して
いましたが更に私のもとに来たことから実体験した事で説明後の理由が直ぐに納得した
所であると感じて貰えています。






現在のオーナーさんはVTR、SP2を手に入れてからツーリング程度での使用状況ですが
普段乗り味から恐い感覚があるのでコーナーリングまではまだまだ試せないと成って
しまっている車体ですので、当然ながらツーリングでの運転範囲と限定されて
居ます。
本来のスポーツバイクとしての入り口での乗り味を体感したいとした願いもあり
私の提案を1つずつクリアしてライダー能力なりにスポーツ走行もしたいと思ったり、
VTR、SP2の真価を少しでも多く知る為にもオーナーの体力とバランスを車体が
サポートしてくれるよう消耗品交換に関わる整備であっても、稼働部分などは
オーダメイドとしてオーナーさんにレバー類ペダルリンクなどを関節の
可動域に合わせてアジャストして行きます。

これらのミリ単位以下で求めるアジャスト作業は例えノーマルステップでも
試運転調整して行きますので、まる2日の時間を要する工賃としてステップ
周りでも5万から6万位は掛かるのが現実です。

社外のステップが同額だからノーマルの適正取り付けが高いとしてやらなければ
間違った社外の位置での使用によりステップ以外の位置関係も全てズレた所で
の場合にはハンドル位置も変えたいに流れますので、間違いの元がステップにある
のに何でハンドルを変えてしまうの????.....と説明しても中々オーナーさんが
理解するのは無理ですので、作業後に納得しましたとなるのが常です。


今回SP-2のオーナーさんは逆のパターンで社外がついていて使いずらいのですが
何故かとした相談からです。
ノーマルの位置が知らないのでは私もアドバイスが的確に把握出来ないので
一旦ノーマルに戻してからが良いでしょうとアドバイスをしてありましたので、
今回の作業前にノーマルのステップを買って持ってきてくださいましたので
完成後に試乗してオーナーさんも、ああああ、、こちらの方が腕が自然で楽で
バイクがコンパクトに感じると直ぐに感じて、乗る姿勢が楽なので運転しやすい
との感想です。
アドバイスだけで他店で取り付けされたら今回のような内容にはならないという
本質をオーナーさんも理解してくださっていましたのでこうした結果を感じて
くれたと思います。


こうした状況の整備としての
手間の部分が工賃として反映されないとして妥協すれば単なる安い整備と
同じになってまう事と、そのバイクのポテンシャルを知る事も出来ませんので
実作業を見ていないお客さんには分かりませんのでこうした状況の部分が多いのが
一番の悩みどころです。
先に目的と範囲の合わない高機能パーツが駄目とした理由も言葉では
伝えられませんのでどちらのパターンのオーナーさんでも体感してくださいとしか
言えません。

                                                                      #####

下写真。
一部分のピックアップですので別ヶ所にも多数、同様な状態が見られています。

クラッチマスターシリンダーのブーツをはがすと長期間ほったらかしとフルード
滲み漏れと湿気によるクリップの錆ツキから内部浸食が始まっています。
上側がこれでは下側のレリーズも確実に駄目です。

下写真、
ヘドロの溜まったクラッチレリーズ内部
この状況でもうっすらとした漏れでクラッチは切れていますが握り代の変化や
重さは重傷です。



下写真、
チェーン側の内部ピン摩耗の進行した錆が飛び散っているカバー内
チェーン自体耐久性は、かなり有りますのでシールゴムがひび割れ欠落してから錆びて
ピンが摩耗し始めても使用状況で切れたり外れたりしない間は使われてしまうので
外部への悪影響を与えながら限度域に達した時に悲惨な状況になってしまう物です。


コストパフォーマンス整備を繰り返すと、逆転現象が出始めた時から倍額以上の
手間と費用が掛かりますし壊したり、壊れてからの修理に対して簡単に治りますか
の質問は間違った物です。

上記の写真はばらさなければ判らない部分ですので見た目点検ではスルーされてしまう
箇所の一部です。
こうした状況で乗られているオーナーさんは、いきなり私の所え来たり整備をお願い
されることは無いのですが、今回はたまたま知り合ってから近所に若い世代に住んで
いたとの事でわざわざ世田谷からご来店頂いた所です。






###基礎性能と基礎が確実である事を生み出す整備が一番難しい物です。###


先ず本来の性能を出す前に消耗品の交換が前提となり、消耗品交換は本来の性能の
ベースですので消耗品交換で性能が上がる事は有りませんが基礎のスタートに
立つための消耗品交換と消耗品の的確な状態を出してあげる取り付けが必須条件です。


ホモロゲモデルのレースベース車両ですが、的確な整備、調整が有れば乗り心地は良く
ツーリングでも快適に使用出来るのですが、剛性の上げてある車体では無整備と技量不足
の調整では乗り心地が悪くて振動の多いバイクと成ってしまう世間一般の間違った
常識となってしまう物です。

その様な状態を確認してほしいとの依頼から私のCBRにほんの少しだけ試運転
試乗した所、乗り心地が明らかに違う物を体感してもらいましたのでスポーツバイク
での乗り心地が別な物であり自身のSP2とCBRの違いははっきり感じてもらえましたので
SP2の現状と課題を整理して説明後に今回の消耗品と不良等の基礎整備と成った所です。


カスタムでの位置調整が合っていないバックステップ、歪みやジャダーの出やすい
見た目重視でのウェーブディスクローターが実際にジャダーの出ている物の交換
など基準値に戻す作業と消耗ヶ所とオイル漏れ修理、水漏れなどの部分は、
どのバイクでも維持管理不足から出てしまう不具合が結果として
メカニカルトラブルが増えてしまう要因です。


ノーマルとは必ずしも全て純正ノーマルだからと言うことでは無く、
ライダー能力や筋力など様々な必要な要素を盛り込む為の
基本に追加する社外の一部使用などはノーマルのポテンシャルアップに
理にかなう物であれば投入する物であり、やり過ぎのアフターパーツではバランスが
取れないので見た目以外の部分では、やめてくださいと言う所です。


                                      #####乗り心地の部分については####

先に一般的なサスペンション交換では無く基礎を柔軟な動きにさせることが出来なければ
乗り心地が上がる事はない物と理解しなければ根本解決とは成らない物です。

サスペンション能力とは単体のサスペンションが全てと勘違いしている事が多く、
旋回性もタイヤの性能も生かせない繋がりのない動作としてサスペンションが動いている
所にダンパーセッティングをして無理やり抑え込んだり、唐突な反応の為にプリロードを
掛けないと底突きしてしまう所に対処させてしまうのはサスペンション設定では無い
物ですので世間一般の間違いが常識化している物です。

対処療法整備が安上がりで良いとする方は自分のやり方ですので好き好きですが、
プロ側がそれをしない理由や正しいレベルでする事でトータルコストが同等で
ある事を3年後、5年後とするのか、その場しのぎであるのかでコストも変わる物です。

何よりも触る人の下地作業と技量が本来の性能を出す為の整備なのですが
この部分は体感したオーナーさん以外は分かりませんので、この差を欲しい
方のみ価値観としての良いバイクに乗りたいと思うオーナーさんに行う作業が
私の作業ですのでバイクの単なる整備では無く、乗り手に感じてもらう為の
感性の整備作業である所です。
更に大事なことはオーナーさんの体力と操作法が見えないところでは
バイクの整備作業もセットアップ作業も出来ないので、ただここだけの整備を
お願いされても乗り方を見ずには何とも言えないのが現実です。

これらの基礎が出来ている事からエンジンパワーやサスペンションにつながる
物ですので通常のライダーでは逆になっていてエンジンやサスペンションが先として
いますので大盛りのご飯を食べきれずに動けない状態になるバイクに向けてしまう
基本性能から離れてしまう所に行き過ぎて、そのままでは戻れない仕様のまま
戻ろうと次から次へと探していくとした事をごちゃ混ぜで薄めたり濃くしたりでは
別の意味で違うバイクになってしまう物です。
VTRのパワーで私が手を焼くほどですのでパワー優先ではなく車体優先の
整備で今後オーナーさんには楽しんで乗って欲しいと思います。

結果としては最後に書いた部分に集約されますので、ここの理解無しに
どんなに説明しても無駄ですし、目的が違う方に私の整備は要りませんですよね?
とした所です。