トータルバランスのバイクのセッティングショップ、brightringブログのアドレス http://ducaducabrightring.blogspt.com

bright ring.(ブライトリング)オートバイ整備 ハンドリングと車体剛性調整、本来の オートバイのポテンシャル知ってください。車体安定、乗り心地、タイヤのメカニカルグリップアップ、空力特性からの ハンドリング違いまでのメカ部分の調整とライダー側の体力に合わせた安全性を重視する基本的なバランスアジャストなど人側でのバランスアップも安心感として付け加えていく所です。 初心者や女性ライダーこそ、ここが大切です。

第二のサスペンション

2016年12月10日土曜日

シートとライディングテクニック、Ranaシート+Bright ring、ホールドポイントの大切さ

今回のちょっと考えてみる。
ハイテクノロジーとセーフティーライディング、バイクの場合は事故やスリップダウンの減少目的
に今後発売の新型式認定車両にはABS標準装備となり、技術開発や安全性の向上が
見込めますのでメリットの部分ですが、テクノロジーが進化しても中身の質、精度は維持、
管理が基本でコストダウン品であれば消耗や耐久性落ちや使用感悪さが出ます。

一方で免許取得時の教育不足、こちらは教官自体が入社してから二輪免許を取得して
初心者が初心者を教習すると言う事態が増えてしまったバイクの3無い運動や理解の無い
社会現象が引き起こした結果です、楽しい安全なバイクに乗る為の教育不足が整備不足に
つながりスリップダウン事故に至る、こちらはABSが装備されても起こります。

小さい町のバイク屋さんが以前は教育者の最前線でしたが、今は若者にちゃんと叱って
バイクを大事に面倒を見なさいと言ってくれるバイク屋のオヤジがお店を畳んだりしていく
のがライダーにとってはマイナスである事は確かです。

私の先輩が自動車教習所にて教官をしていますが、入社してから二輪免許を取得して
所内教育を行っても実車経験値の少ない教官にまず先輩が教えて理解出来るまで
数年かかるのが実際のところです。若い教官が教習生に基本を教えられないでいるのが
現実でしょう。

バイクを買って、もしそのバイクを10年間、安全にかつ楽しく乗るには相応の費用も時間も
掛かることを免許を取る時やバイクを購入時に理解して欲しいのと、今は費用がかけられ
ない方はヘルメットだけは安全性の高い物を被って欲しいです。

2輪メーカーにはコストアップしても安全でちゃんとした商品を作って売って欲しいと言う
比較的に高額でのラインナップ車両での、余裕のある方の声もありますが、
一般の若者や普通の世帯主ライダーでは買えるものではありませんし、新車時のコストアップ
が経年変化の整備不足につながりバイク離れの要因の一つで、そういった事でスポーツバイク
のラインナップが減ったり、バイクを買って乗り始めたが的確な整備がなされずに乗りずらくて
乗らなくなったり、過剰装備で整備コストが膨らむユーザー側に不利益を生む、売る側と
安全装備法での行政機関での間違いが、若者が買えるバイクは海外生産低価格モデルで
高額車両タイプでは無いと言う、免許取得制度は変わったが実質的な安全性は下がる
と言う矛盾している状態が本当の所です。


今回はシートとライデングの関係です。

確実に整備、調整されたバイクにてホールドポイントの確かさ加わる事で本当の意味で
安全に操作性の良いバイクに乗る事が出来ます。この様なバイク、服装がテクニック向上
の入り口です。
特にスポーツバイクや中、大型車両での操安や安全に加減速する為の部分での大切さを
書いて行きます。

長距離での同じ姿勢のライディングとシートとの関係は低周波、高周波震動が人体の
緊張による血流不良や筋硬直の時間、交通環境、路面おうとつ、バイクの整備状態、
ライディングウェア、天候、自身の運動不足等、様々なファクターがシートに要求されて
いますが、整備不足でシートやタイヤ単品に無理な要求をしても崩れたバランスは
戻る事はありません。

①下写真
ラナシート+ブライトリングCBR


①上写真内部ウレタンの足つき改善処理とデザインパターンで裁断、縫製、見えない所の処理
  と大事な表皮選択、お尻の移動部分での引っ掛かりの無い縫い合わせ作業を終えた状態。

1.内部足つき改善ポイント
  大事なことはバイクバランスを崩さずシートと足つきを改善する事です、シートだけの
  上面カットでは、特に幅が広い車種では逆に骨盤が開脚方向にハの字になり股下の距離
  は下がります。人間の身体の関節構造を理解せずに単に水平距離を下げても駄目です。

2.CBRの使用用途から、初期の部分削り取り形状修正テストののち面角度等の最終決定は
  車体側のバランスが決まってからの後、足つきの悪いウレタンの内もも部分のカットと、
  シートを用途セッティングに合わせて微調整していきます。

  整備不足で先にシートのみ形状変更やウレタン硬度のチョイスをダメな車体に施して
  しまっているいるのがほとんどだと思いますが、それでは張り替えの技術や丁寧な
  仕事をしてしてもらっても効果が半減します。
  
  (CBRの用途はサーキット走行も含むスポーツ走行にてロングランの1泊ツーリングまで)

②下写真ノーマルシートCBR
ちょっと分かりずらいですがノーマルシートの大雑ぱなフィット感と古くなり硬化し更に表皮裏地側
で補強繊維の糸が擦り切れてウレタンとの密着がずれて、ただのビニールが伸びるタルミが発生
した状態です。
この状態で使用するとウレタン表面が摩擦でツルツルの面に変性しますので更に滑り変形率が
上がってウレタンを痛めて行きます。

スポーツバイク、中大型車両での
この状態でライディングする事で姿勢変化の過大や滑り安い素材のズボンにて、体のバランスを
維持しずらく、体重のホールドがしずらいバイクとなりハンドルにしがみついたり、ステップバーに
足のかなり前の親指付け根辺りでホールドして加速度に対処するポジション等
それらに合わせたバックステップをチョイスしているライダーが本当に多く見られます。

②下写真ノーマルシートCBR
  市販車ですので多少のフィット感不足と足つきの悪さ、表皮の滑り等は日本の製造業者でも
  不特定多数に合わせる為にやむを得ない所です、外国車では更に顕著にでてきます。
ホールドポイントには車両タイプやデザインワークがかなり高い比率を占めるバイクも多く
開発環境に影響を受けている部分です。



ハンドル、タンク、シート、ステップのバー、ヒールの各部ホールドポイントのバランスは
車両タイプ、重量、重心位置、タイヤグリップの大きさや(太さも)、操作時間と人間の入力する
タイミングと身体能力の(体格での)ちがいで変化はありますが、通常のバイクの動きや操作性
でのホールドポイントを移動して行きながらバイクの操作を安全につなげていく動作が基本です。

特にシートはリヤサスペンションのバランス、タイヤグリップの入力調整や
加減速での身体の重心安定向上等、他のホールドポイントと連携する為の大事な部分です。
ツアラーなどではハンドル変更にて楽なポジション合わせにしている方も多いですが
何もしないで直線道路を淡々と走る為の上半身優先や基本ライデング以外の部分での
ポジション変更をして上半身ライディングフォームなのに気がつかず曲げずらいバイク
なっていますのでこの辺りは空気抵抗と併せての車体とのバランスが大切です。

革製のパンツでないと安定して乗れないシートでジーンズや滑り止めの無いライディングパンツ
では初中級者では余程、練習時間をかけないとライディングテクニックの向上はまずないと
言えます。
若い筋力と瞬発力の優れている身体能力での操作をしているライダーは滑りやホールドの
制御を身体で出来てしまうのでバイクが悪くても乗れますが、普通に乗りずらいと感じている
ライダーとはセッティング調整が違う方向です。

本当の上級者、ライディングスクールのインストラクターの方やハンドリングバランスをメインに
するショップでは姿勢、ニーグリップなど、ホールドコントロールの大切さを必ず基本として教え
ます、単にニーグリップを理解する方もいますが、タンクの幅、面の角度等不足するタイプでは
シート内もも部分、ふくらはぎ、くるぶし、ステップ部分がプラスアルファーでのバランス
コントロールですのでハンドルも含め旋回、グリップの出し入れのテクニックの基本がここに
あります。
いずれにしても的確な整備、調整と車体バランスが出来ている事が大切で、初中級者の方
での筋力低下の衰えに気が付かずに若者と同じライディングスタイルでのイメージとの
ギャップがスポーツランを出来ない理由です。


③下写真、ドゥカティ3車種シート
 スポーツクラシック1000S、848evo、899パニガーレ
 丁度、スポーツバイクでありながらちょっとつ゛つレンジの違う3台が入庫してますのでシート
 だけでなくホールドポイント各所の違いもライディングのしやすさ日本人に合わないも観察
 します。


上写真、2008年式スポーツクラシック1000S
 身長180cmクラスに合わせたシート、ハンドル、平均的な日本人にはスタンダードポジション
 では滑るフラットシートで加減速のホールドが出来ない状態です、極端に膝をするスタイル
 では無いこうしたクラシックスタイルでシートでのホールドポイント面積が大きいタイプなのに
 デザイン重視でお尻や太もも部分でのホールドがしずらい走らせた時とスタイルのギャップ
 が日本人体型ではあり過ぎます。

 ハンドル、ステップ共に調整とシットポジション表皮の滑り調整がスポーツクラシック
 では必要ですし、革パンツなどのライディングギヤが必須な状態がスタンダードでは見られます。


上写真
848evoですが、座面は以外とフラットで後部に向かいせり上がりしていますが上がり過ぎない
角度は程よいですが、内部のスポンジが肉厚では無く表皮もタルミがあるので徐々に変形率が
上がって来ましたので沈み込みと骨盤の下骨の突起が腰の無い表皮により部分ヘコミが起きて
痛みが大きくなってきました。
ウレタンの痛みの原因が表皮の質とタルミが主要因であるのが分かりますので硬度は
そのままで補修と適切な張りのある表皮に変更する事が、一般的な40歳代以上では
かなり助けになると思います。
ツナギや革パンにてお尻自体は楽になりますがシート表皮側は食いついて引き延ばされて
タルミや摩擦て゛表面の滑り加工の角落ちの度合いが増えて内部が傷む前に処置が
必要です。

私自身のバイクですので、シート、サスペンション、タイヤ以外での震動低減作業を
完成していますので乗り心地よくサスペンショントラクションアップ状態でのシートとの
相性、形状のスポーツラン、ロングランテストも行っていますので主要な変更点が
的確に把握出来ているので848evoのシートもRANAシートさんでの打合せもスムーズに
依頼できます。



上写真
パニガーレのシートは写真ですとわかりずらいですがセンター部分が盛り上がった丸みが
あるタイプで積極的なお尻と腰の移動に合わせた面処理です。

センターに座って真っ直ぐな道や低速走行時のお尻の下側の股のもも肉がシートの幅の狭い分
下股が浮き上がってカットライン部分の断面が鋭角な為、面圧が上がって少し長時間運転
では痛みが出ますので40代後半からのライダーにはシートのカットライン角度の改善と
ツーリング使用がメインでサーキット走行はたまにと言う状況であればせり上がり角度、表皮の
調整をしてホールドバランスの役割の分担にて通常使用は快適性を上げつつスポーツランも
下げずに調整可能な所です。
GPライダーやエキスパート以外はこの形のライディングフォームを取ることはまず無いので
日本人の標準体型でのシート形状と他のホールドコントロールのバランスの取りずらさが
パニガーレシリーズの扱いずらい点でありデザインと操作性の微細なずれを日本人に
合わせ的確な整備とバランスをとる事で市販車としての使い勝手がレベルアップ出来ます。

その他、初心者向けでないポイントが多過ぎるので扱いづらいというだけで、ベテランでも同じ
部分での改善をしてあげれば断然乗りやすく操作性も良くできますので現在、パニガーレ
の方は着々と仕上げている状態です。
毎回書きますが、変更点や整備調整の順番や手順を省いて見た目の真似では良いバイクに
仕上げる事は出来ません、日本の新幹線とコピーで真似をした何処かの新幹線と同じです。


今回CBRのシート改善はテストの繰り返しの後
独自に形状加工を車体側に合わせ込んでから私のワガママ仕様をRANAシートさんに
表皮交換と面形状の最終仕上げを細かく依頼しての作業をお願いしました。

実走テストはまだですが、シート表皮の選択と縫製、貼り合わせの仕上がりの良さにより、
古いウレタンの剛性アップと荷重受け止めのバランス向上がかなり上がりました。
実車とのシートの合わせ込みにより更なるホールドポイントの向上にて疲労低減と操作性の
上がったバイクに乗る事が出来ます。

今回、RANAシートさんに巡りあえたことが自身の作り上げるバイクの乗り味を格別の
状態に出来る大切な出会いとなった事は間違いありません。

バイクの各セクションパーツの機能を生かすことが出来る車体造りがライディングの楽しさと
走る喜びを引き出してくれる基本です。単なるカスタム部品や新車のモデルチェンジだけでは
変える度に何かしらズレたり余計な物がついているのに機能していないなどの基本操作性を
バイクを変えても合わないやカスタムパーツを付けても改善しないこう言った事は当たり前の
事で、一人一人の体力や骨格によるほんの少しの違いを合わせ込みできる事で安定性、
操作性が良くなります。
シートの悩みを持ったり自分仕様を作りたいと感じても市販品ではしっくりこないと感じる方
にはトータルバランスのアドバイスをブライトリングでは提案しています。
ドレスアップも含めたシートの改善は有りですが使用用途に合うこと、車体ホールドポイントの
バランスを車体整備調整後に行う事が大切です、ブライトリングとRANAシートでは
バイクに乗る楽しさを味わって頂くために共作して行きます。









2016年11月23日水曜日

ドゥカティ899パニガーレ、ハンドリングupdateプラス基礎メンテナンス(ブライトリング基準)①フロント編

今回のちょっと考えてみる。
日本の技術者やベンチャー企業、公的機関
テレビや雑誌などで日本のトップ分野であるロボット技術や研究開発で人間の介助や
工場や倉庫作業等、仕事を肩代わりさせて現実的に役立つ分野と、人間の働きを狭める
分野でのロボット開発が技術者の手を離れて企業利益として動き出した途端に最初の思惑と
違う方向に向かうことを理解して研究開発しなければ、原子爆弾を発明した技術開発と
同じであると少なからず感じます。
様々な分野でも同様で何が大事であるかを念頭に置き、自然と人間のバランスを
考えて行動する事が大切ではないでしょうか。


ここからはD899パニガーレ

前回、9月にポジション合わせと手足の動き部分の調整作業と最低限操作しずらい部分の
改善にて、スポーツ車両初心者が少しでもバイクに馴染み尚且つセーフティライディングを
実践する大切さを、テクニック向上以前に大切だと言う意識の問題であることを確認して頂き、
小さな作業て゛も大切な事と本物の作業は費用も時間も掛かると初回の作業時に説明して
クラッチレリーズ交換と各部のアジャストが一回目の作業と言うよりも授業でした。

それから2ヶ月、早くもプラス2000Km程走行距離を伸ばして大分慣れたとの事です、
少しの違いで乗り安いのと楽しいからあっという間に2000kmと言うのが正解でしょう。

反面タイヤの走行摩耗やバランスの崩れている車体とグリップ不足等、初回に指摘して
あった先送り部分て゛の別の乗りずらさが出始めて来ていますのでタイヤ交換で済ましても
少し距離を走れば同じ乗りずらさが出ますので根本的な改善策をしなければいけないのと
日本人の体型での操作感とホールドコントロールを更に上げて行く作業を追加提案して
のお任せ+リクエスト作業となります。


先ずはフロントフォーク、ブレーキ、ステムと前周り一式の部分での震動低減作業、
フリクション低減、摩耗防止、剛性調整にてフロントのメカニカルグリップを上げて行きます。

下地調整も各所適切に作業しますので手間ひまが掛かりますが、仕上がりで差が出ますし
更にマイクロロン処理も含めて部品の摩耗防止と組み上がってからバイクに乗車した時の
上質感と本来タイヤが持つ乗り心地の良さが引き出せます。

今回はタイヤ交換前に各部の作業を出来ますので現在履いている摩耗したタイヤで1度試乗
して頂きタイヤ以外での変化を圧倒的な差にて体感して頂ける良い機会です。




フロントフォークBPFのスタンダードのスプリング、ダンピング特性共に中、高速レンジの
設定で乗り心地は決して良いとは言えませんか゛ダンピングをソフトに振ってもストローク
するだけでウネリ路面と凹凸をいなせず最後は身体で吸収せざるを得ない状態の改善を
各部で処置作業をして行きます。

落ち着きのある足回りにて、スポーツ性も同時に上げる事で安全性と快適な状態に仕上げます、
と言っても部品交換はせずスタンダードパーツにての処理修正です。



BPFの分解組立には特殊工具と真空ポンプによるエア抜きが必要なので通常よりも少し手間が
掛かります。
エキスパートライダー以外でのセットアップは
内部のシムやバネの硬さ変更よりもオイル特性とフリクション低減での低速ダンパーの
作動領域のレベルアップと車体側とのマッチングが重要です。

どちらにしても楽しいライディングを求めるのであれば、動きが悪くなる前にリフレッシュ
する定期的な手入れが必要です。



ブレーキキャリパーも僅か4000Kmですがレベルアップと初期不良部分の改善策を、他の部分
との合わせ込みに必要ですので分解作業して行きます。
基本的にブレンボはシールが出て来ませんので外部の専業業者に依頼か゛通常ですが内部
の精密処理はやってくれませんので独自に作業をおこないます。

国産車も近年では非分解の車種が増えてますが、精密処理作業を出来なければ市販バイク
と言えども作動フィールを上げた状態にするには仕上げの差がかなりつきますので出来れば
ショッププロにはシール類の通常供給を望みます。

一般の方が部品入手して組立不良や壊すのを防いだり、
大手ディラーの作業時間短縮や日常業務の優先のためにリンク品や専門業者統括を
していますが操作性の要は組立の質で制動の有り無しでは無いので、ここ近年グレードの上
がった(アルマイト処理等)ブレーキキャリパーですが質の維持はユーザーが思う以上に
費用が掛かる事の理解の無さからと、悪くても気付きずらい為、メンテナンス事態が減った事や
新品の方が安いと言う、この辺は大量生産のプラスチック製品と一緒のただの
パーツとしての役割でしかないのが残念です。

その他、ドゥカティでの全般に含まれるEgリヤバンクの熱対策とクーリングにより太もも部分の
熱さを軽減する他、細かい点の改善と地道な仕事をする事で現行のスポーツバイクを
日常での最低限使える範囲を確保する事が出来ます。


2016年10月14日金曜日

ZX-10R第2回目フロントセクションとフレームバランス調整

今回のパートはフロントセクションの分解作業とフレーム側のバランス調整にてハンドリングと
震動低減による落ち着きのある車体剛性を目指しての作業になります。

2004,ZX-10Rのホイールベースが他のスーパースポーツより50mm位短いのにヘッドアングルが
他と同等なのでロール軸が短く高い位置にきて、尚且つフレーム前半部分が湾曲した形状と言う
独特な構成のバイクです。
ハンドリングは軽いがバランスを崩しやすいのとタイヤグリップが逃げやすい構成なのが
スーパースポーツでの軽量車体とパワーによるストレスが中級者には難しいのですが、
メンテ不足と間違ったパーツチョイス等なのが現実です、ある程度、年齢が行ったら確実な
メンテと操作性に仕上げる事でスーパースポーツを楽しめる状態に仕立て上げる事が
安全に楽しめる基本です。

特に現行新型車はED(エレクトロデバイス)ECU(エレクトロコントロールユニット)の多機能
詳細コントロールの複合が速さや乗りやすさの補助と言うより主になっていますので
本来の素性の機械部分での動きを整備、調整にて維持管理せずにコントロールユニット
でのバイクライデングであると思い込んでいるユザーが増え始めたと感じます。

素性の良いバイクを電子制御にて人間の仕事量を減らして、安全性を上げるか
速く走る方向に振るかの仕事をさせる事で利便性をもたらしてくれますが、ベースである
部分はどの車種でも同じです。

前回のリヤセクションでのチェックです。
 社外品スプロケット軽量化と耐久性を上げているという商品ですが、アウターのスプロケット
の取り付け部分での新品時の歪みと肉抜きの形状が変形と強度不足を出している状態です。

チェーン、スプロケットの重要性、給油、調整のメンテナンスの仕方によりライデングスキル
が全く違いライディングテクニックを上げる事も下げる事もこうした操作性の1つ1つの積み重ね
であると認識して下さい。

更にホイールの汚れを嫌ってのチェーングリス管理出来ていない事で摩耗の追い打ちをして
結果加速不良の低速トルクダウンに陥ります。
中、大型車両での20馬力以上の領域ではロス馬力が出ていても加速も速度も上がるので
気が付きずらいので結果としエンジン、トランスミッションを傷める元です。

チェーンのオイルが(グリスも)乾いて飛び散らなくなったらその時点で給油のタイミングは
遅く、最近のケミカル類もユーザー目線でのサラサラでも飛散しないライトなケミカルスプレー
も増えてきましたが、自己メンテで正常に維持出来る方は極わずかです。


ハブダンパーカラーも錆と当たり不良にて振動が他の駆動系と共に発生源となっています。
適切なドライグリスやスレッドグリス管理が必要です。










軽快さとフレーム構成により硬さのない車体としていますが、フロントフォークのダイヤモンド
コーティング処理にて本来は作動性を上げている部分ですがオイルシールのメンテ不足により
シールのゴム面の張り付き症状がダンパーの上乗せになり硬く作動性が悪い状態です。
このタイプは頻繁なメンテナンス作業が必要ですし、そもそも3年も4年も何もしないでスポーツ性
を維持する事は出来ません。

芯出し調整と実ストロークに合う油面にて乗り心地よく、ダンパーの芯出し不良による
実走でのでしなりによる油圧逃げや固着防止にてノーマルランク粘度オイルでも確実な作動性
を上げて余計なプリロードアップせずに仕上げます。
エキスパートやタイム狙いのセットアップ以外はオイル粘度、スプリングレート等変える
事より先にステムBgのグリス管理、ブレーキ整備が重要になりますので基本を第一にする
事が大切です。




やはり最近はあまり乗らなかったとのことです。
フォークを余り動かさないので上部カラー等、錆がひろがってしまいましたので、いざ乗った時に
錆のカスが内部を傷め始める所でです。



フレームとエンジンのズレも出ていますし、社外パーツのガードスライダーの取り付けにより
余計な所が硬くフレーム剛性バランスを崩している個所が有ります。
これにより前半部分フレーム側の純正サブプレートか゛機能しなく成りますし、真ん中が硬い
フレームとなりますのでチグハグな車体剛性とハンドリングのバイクになっています。

例え1mm,2mmの補強材やリブでもフレーム材と同等や硬い材質であれば、場所や距離
取り付け方法によりフレームのネジレや柔軟性が変化しますので後付け部分での補強より
標準仕様のベース状態にて剛性アップ作業をした方が一部分だけ上がらずに、調和のとれた
剛性と柔軟性が出ます。
ボルト、ナット座面、材質、1ヶ所でもキチンとした取り付けと使用状況が合わない状態では
ボルト座面の面積が0.1㎠の大きさの違いでトルク受けや面圧が変化しますのでノーマル
フレームのベースアップは単なるフレーム剛性ではなく、エンジンや周辺パーツも含めて
の集合剛性が乗り味の剛性になります。

スポーツが基準点でしたら補強パーツ等の取り付けは別フレームワークに乗っているのと同じ事となりますので注意が必要です。

標準フレーム剛性を各締結ヶ所、ボルトナットのピッチの確認と精密処理作業にて
感覚的に変わるくらいに剛性アップと全体のしなり具合を調整して行きます。
余計な硬さのない操作感良さの剛性アップが理想です。


ZX-10Rフレーム前半部分ステム周りよりエアインテークダクトの内部通路にて空洞構造
+湾曲レイアウトにて、外部プレートとマウント方法で剛性確保しますので
確実な締結しめつけにてステアリングへのしっかりしたタイヤ情報が伝わります。

ブレーキシステムの荷重受け止めのバランス仕上げ状態でのサブプレートの取り付け
と締め付け調整が2004ZX-10Rのスポーツライディングの要ですので、締結アップ作業と締付
トルクアップ作業は駄目になったブレーキローター交換と共に必須項目です。

ネジのキチンとした処理作業をせずトルクを掛けると一発でネジを壊しますので処理能力
を上げる為の手順と手間をかけずに行う事は出来ません!!
もちろん元の状態が正常であることとレベルアップ可能かの状態であることが大切です。

この作業を確実にする事でフレーム剛性がアップしつつ柔軟性が確保出来るので社外品の
ステム交換やサブプレートの社外パーツが出ていても柔軟性はだせず
厚みや肉抜きの調整が必要になりますのでその仕様が商品の開発者と同等の体力や使用状況
がシンクロしなければ自身には使いずらいだけの補強パーツとなります。





実際に92型CBR900RRのフレーム前半部剛性はZX-10Rより単品では高い位で
エンジンマウント方法や正立フォークの柔軟性にて調和されています。
フレーム剛性調整後のCBRから、もっとスポーツライディングできるよと要求して来る
シャシーの余裕があり、楽しいのですが体力を上げないといけないなと痛感します。

2016年10月10日月曜日

ZX10ーR、2004年式車体剛性調整+上級基本整備、バランス調整①

こちらの2004年式、ZX10-Rのライトカスタム車両の整備状況は一般的なディラーでのオイル漏れ
や個人では出来ない部分での不具合対応と整備書にてとりあえず、ばらして組めるフォーク関係
やある程度、自分でメカニックとして整備した状態です。
しかしながら一般的なサンデーメカニックや個人では、大型車両のパワーでの維持管理はまず
できないのが現状です。
ハンドリングバランスを崩した状態で手に負えない状況でライディングして簡単にスリップダウン
し易い車体で乗っているのでオーナー本人もコーナー手前のブレーキングから上手く行かない
と悩むライディングですので、自ずと高速道路の高速移動が主体にて距離を伸ばす状態です。

2004Y、ZX10-Rのこの形が好きで、10Rクラブ加入での活動もあり、この先も長く乗りたいとの
考えなので、飾り物にせずツーリングからスポーツ走行が当たり前にこなせる状態で乗りたい
考えでしたので、外装パーツのコケ傷も同時修理となりました。




試運転後に車体剛性調整とエンジン内部以外の部分での上級整備、調整
にて作業を進めて不適切な社外パーツは取り外し、スポーツライデングに必要な社外の
ディスクローターのチョイスを提案して必要な物と要らない物との説明をしつつ、オーナーの
間違った整備知識やパーツチョイス他を整理して行くことによりトータルコストをさげ、楽しく
ライデング出来るZX-10Rに生まれかわらせて行きます。

先ずはリヤセクションの全バラと各あたり面の現状確認と処置作業の方法を考えて行きながら
掃除と部品のチェックをして行きます。
まず感じた事はチェーンのグリス管理が出来ていない、社外パーツの素組による異音や
摩耗のアンバランス、取り付けの不具合による車体剛性のチグハグなどなど、単品パーツチョイス
とトータルバランスの噛み合わない事が多いのにきずく事が一般的なライダーには重要て゛す。
自分で選んだパーツチョイスを私にダメ出しされても、ちゃんとした理由があるので理解して頂ける
事で間違った整備知識や、簡単、安い作業にてスポーツバイクに乗る危険性を下げる事が大切
です。いくら高い保証の保険に加入しても良い楽しいバイクに乗る事は出来ません!!。


2016年10月7日金曜日

CBR900RR車体剛性調整済み+ブリヂストンS21の本当の姿を確認

今回のタイヤテストはブリヂストンタイヤの新型S21です。
場所は那須モータースポーツランドと、私のお店、ブライトリング周辺の一般道路での荒れた路面もコークスクリューのアップダウンもある多彩なコース路面での試乗感想です。

他社、BSタイヤ同レンジとの単なる比較での良き悪きではなく新型タイヤでの、現行タイヤにて既
に確認されているレンジや使われ方等の参考での比較感想とS21タイヤでの単体での純粋な
良い悪いを表現出来れば良いのですが、短期テストでは見えない部分も出ます。
今回の装着車両は車体剛性調整をして各所を煮詰めている私の個人車両、92型 CBR900RR
です。仕様はFCRキャブレターと当時発売のヤマモト、フルエキマフラー程度のツーリング仕様

 3本走行後の表面ですが、ゴムの千切れ方がショートコースでのこじりながらのライディングでも
安定しています。こちらはフロントタイヤて゛す。
上、写真、フロントタイヤ

気温20゜C程度の曇り空での低い路面温度の那須モータースポーツランドでの新品の組立直後
からのタイヤのフィーリングと操安、スタビリティ、グリップ感の感想です。
初めての那須モータースポーツランドで新品のかわ剥きとウォームアップ作業にて1本目の走行時間帯をあてて、タイヤエアとダンパー温度帯での車体の操作性とコースチェックと完熟に
当てつつタイヤを徐々に潰して内圧を上げて行きます。
新品のタイヤではどのタイヤでも悪い部分がこの皮むきの状態ですが、RS10にくらべるとライフが
良い分、倍の時間が掛かります、と言ってもブレーキングとアクセルの荷重移動で15分間位で、
一般道路では1時間程度の位で下地の本グリップが感じる事が出来ます。
従ってここからがS21の本来の性能となりますので、新品の製造加硫時の熱と型外しでのタイヤ
表面から浮き出る油分除去が大事ですのでしっかりと清掃後走りだす事が大事です。




































今回の走行会は販売店向けなので関連メーカーの方もいますのでS21の開発部分での特性を
BSの販売部長の佐藤さんと石川さんに深入りした話をしつつ開発時の特性とエア管理について
相互にセットアップの情報を説明しつつアドバイス頂きましたので正攻法でのテストにて進めて
行きます。
スポーツ走行時のエア設定は温間時、前2.5Kpas、後ろ2.9Kpasの指定空気圧なので、
気温の上昇に合わせて初回は冷間時0.1から0.2K下げて温感2.5、2.9にターゲットを向けて
の走行での印象は皮が剥けるまで少しの間スライドとダンピング特性が安定せず、さすがに
先月テストしたRS10Rとは差が付き過ぎですが、RS10Rと比べるのは一般ライダーには当て
はまらないので一旦リセットして皮むきとグリップ感を確認して行きます。




2本目よりペースアップして行き車体とダンピング特性のマッチングの確認して行きます。
元々は16インチの130サイズのフロントタイヤのCBRですのでフロントの存在感は現行新型車両
に比べても負けてはいませんが、倒立フォークのフルアジャストサスペンションでのダンピング特性
が欲しい所ですが車体剛性調整とメンテナンス上級作業により
初代Sスポーツでの程よいぐりっぷ感と乗り心地の良さからゼブラに乗っても振られずらく
安心感がありますが急入力にはタイヤが
動く感じが出ますがこちらの溝パターンによる特性でハーフウェット状態でも安心感の高い事が
伺えます。

このような状況から3本目に向けて、温間時の指定空気圧調整とフロントの伸び減衰をややハード
にセットして走った感想は車体とタイヤの動きのシンクロをエア圧とフロントダンパー調整にて
アジャスト出来ましたのでよりペースアップしても動きが安定向上してグリップも安定してい
ましたので楽しんで走れて安心感が一番ではないでしょうか。

S21でのスポーツ走行が中高年や中級者向けでの安心感と安定向上がショートサーキット走行で
確認できますがこちらの条件も車両の整備状況により変化にしますので総合バランスが大切な
事はまず第一に念頭に置いて下さい。

最後に一般道路でのフィーリングですが、乗り心地が良いのが、荒れた県道での試運転で
アルミフレーム車両の硬さが穏やかに取れてます。
ヤマハMT07プラスパイロットロード3の乗り心地が、CBRプラスS21でも同等の感じでチョット
ビックリですが車体剛性を上げたCBRとS21が一般道路で安心感と疲労低減が優れている
事が交換前のα-12からの大きな進化です。
デメリットはこのタイヤの溝が新しい時の動き方が合わせられるサスペンション能力が
無い車両では少々スポーツ走行がシンクロしない車両もありますので、一般道ではベスト
でもスポーツ走行は今一つの場面がでる事がある事を理解しつつ。
自車両の整備状況と使用目的に合う方向が分かればブリヂストンS21の選択範囲がかなり広く
安心感と乗り心地の良さで応えてくれるタイヤです。
ライフが上がっていますがスポーツライディングではゴム硬化や年数経過を注意して下さい
走行距離が延びるライフと年数経過は別の話です。



2016年9月20日火曜日

BS,RS10Rタイヤテスト、サブコンセッティング後のハンドリングバランス

今回のテストの場所は袖ケ浦フォレストウェイでのフ゛リヂストン主催走行会に合わせて、
サーキット走行メインと少々のツーリングでのブリヂストンRS10Rとダイノジェットサブコンの
基本セッティングの確認とDucati848evo,スタンダード足回り仕様でのツーリングベース状態の
プリロードとチョイペース上げた時のサスペンションオイルのダンピング特性の変化の具合や
ブレーキパットの状態確認にて、あれこれいじらずに純粋に車体バランスとグリップ特性のへんかの為の空気圧調整に終始する事が出来たのは車体バランスとタイヤの組み込みに外した
パーツ個々の丹念な掃除とグリス管理にてタイヤと車体バランスが乗り味にきちんと出た結果
848evoでのサーキット走行で今までのベストの走行フィーリングになりました。
今までに積み重ねた車体剛性とバランスが、自分の体力と操作性の良さが今回のブリヂストン
RS10Rとの相性がピタっとはまって、楽しいの一言の走りでした。
プリロードはツーリング仕様のままでオーケーです、後半に握力が落ちた所でフロント伸びダンパーを少し利かせてブレーキリリースの甘くなった手首の動きを落ち着かせて車体の安定向上
とした位で、1本目の空気圧を極端に落とさず、身体のウォームアップとタイヤウォーマーの
未使用の為タイヤの温める余裕に1本目は確認して行きました、路面も少し川の流れた
所がウェット状態でしたので無理せずにです。

2年前に1度走っただけの袖ケ浦フォレストウェイでしたが2本目からは晴れて気温も上がり
タイヤの温度帯も2週、温める位で1本目と同じフィーリングになってきたので、車体とエンジン特性
の確認をしつつペースアップして行く前に国産リッタースポーツに2台か3台にパスされた後は
自分のペースで後続のリッター車両に抜かれることもなく走行時間終了後、タイヤのエア確認にて
3本目のタイヤのエアセットを0.1Kps下げて昼飯の時間です。
サブコンのセットアップはバッフル付きのツーリング仕様にて低、中回転時のパーシャルからの
特性とドライバビリティの向上が得られる基本セッティングとなったのは、同じ業界の同年代の
プロに依頼したことによる所が大きいと感じます。
私も車体のプロですがシャシーダイナモ無しでは全域でのセッティング調整は不可能な事と
ロードテストでは安定した環境にならないので基本セッティングは出してもらう事が近道ですし
決してサブコンピュターの部品代プラス現車確認セッティング調整、料金18万オーバーになり
ますが、エンジンを壊したり、ギクシャクしたままの特性でライディングしても転べば修理代
は軽く18万を超えますので決して高い買い物では無く、怪我せず壊さない事が結果として
安上がりです。

メンテナンス、車体剛性とバランス調整も同様でこれを、やらずにサブコンを付けても
チグハグなエンジン特性と車体になりますので順番は先にメンテナンス、操作系の合わせ込み
フリクション低減、車体剛性とバランスの調整が出来たらエンジン特性に合わせてサスペンションセッティングと順番にやって行くことが大事です。
エンジン特性とブレーキ性能、車体剛性とバランスはサスペンションセッティングの要です、
特に体力変化に影響されますので使い切れるバランスが大事であることと、若い体力の
あるライダーとはセッティングの方向はまったく違うことが多いのが年齢と体力バランスによる
所で、瞬発力のある若いライダーはダメな車体でも人間サスペンション能力が高いので速く
走れてしまいますので、中高年や女性ライダーは少ない力で走れる良い車体にする事が
安定して速く走れる条件です。
実際に私の848evoのモデファイ部品は、サンスターブレーキローター、RKチェーンの軽量化品、
サブコンピュターが取り付けのメインパーツで、パットはRKのノーマル対応品で、細かい点の部品以外のパーツは、ノーマルパーツのハンドメイキングの処理作業での車体剛性アップ作業と各所調整と組立技術での、ツーリング仕様で乗り心地アップしながらもスポーツ走行出来る状態です。

今回のブリヂストンRS10Rのテストでも車体剛性とバランスがRS10Rに負けてない事が確認できました。
メッツラーRRのK1,K2、との比較は、確実にサーキットセットのRS10Rが乗り心地が硬く踏ん張る
為に公道での乗り心地はメッツラーが1ランク上で涼しい気温からの走り初めの特性もストリート
での使用に向いたタイヤがメッツラーRRのハンドリングバランスです。
しかしながらどちらもハイグリップに間違いなく十分なグリップとハンドリングに欠かせないのが
温度帯とエア圧の変化にアジャストする事ですので、スポーツ走行と気温の高い季節の使用が
条件となりますので、
無整備、バランス調整していない車両にはタイヤの性能を発揮させられずに終わりますので
ご注意下さい。
上写真、20分、3本の走行後の848evoプラス、ブリヂストンRS10Rのリヤタイヤ












ブリヂストンS21のテストを2004年式ZX10-Rと16インチのサイズがS21に投入されたので
私の92年式CBR900RRにて来月から行って行きます。どちらの車両も車体剛性とバランス
を作業してからタイヤ交換後テストして行きます。
今回のBSの走行会でも先導車両にS21が装着されていましたが、磨耗特性とハンドリングバランス
はストリートからサーキット走行でもRS10の標準仕様と遜色がない状態です。ライフは確実に
S21が上です。




2016年9月9日金曜日

新車購入、D899パニガーレ、ハンドリング診断プラス操作系のアジャストとフリクション低減

2015年式、899パニガーレ、T様の車両にて車体とハンドリング診断の依頼
走行距離2015Km程、大型車両は初めての購入が899パニガーレとの事です。
確かに車体バランスの取れない事、グリップ不足、震動やレバー関係の渋り、
手足の操作位置の不具合、新品のボルトのねじの仕上げの悪さが初期診断にて
各所出ている状態です。
とりあえず乗り慣れていないので購入したディーラーにて車高調整ロッド取付にて足着きをよくして
立ちごけでカウル類を保護目的のスライダーの取り付けてある状態での試運転確認です。
 
スポーツ車の高さバランスを考えて、まずは足着きがべったりの状態から多少余裕が出来る
限界の高さまで上げていきますが身長165cmでは本来の高さには到達出来ませんが、
信号待ちが可能な所でなじんで頂きます。
 
いきなり車体剛性とグリップアップの作業はせずに運転者の操作系と渋い部分の改善を
する事が大事です。
初の大型の899パニガーレですので、現在のライダーが感じるポジション合わせやブレーキ
の渋り、ABSユニットのバルブや壁面に残って抜けづらいエアの混入を排出削減して
ブレーキレバーの操作性向上作業にてフロントサスペンションへの急入力を軽減する事が
ブレーキレバー操作性にてタイヤグリップのつかみ安さを向上させて初心者でも強力な
ダブルディスクを優しく操作出来るよう、手首の角度調整と指先の使い方を指導しながら
アジャストしていきます、しかしながらパーツ個々の渋さは完全に全バラにしての組み直し
が必要ですと理解して頂きつつ、小さな不具合から潰していきます。
 
フライバイワイヤーのスロットルセンサーのガタ付により発進時のエンジン回転のコントロールが
難しいのが、私のようなベテランでもやりづらいので発進、停止の回数を減らしたい気持ちにさせら
れるので、つい見通しのよい場所での一旦停止をサボル事での安全運転意識の低下につながり
ますので、発進、停止の苦にならないアクセルとブレーキにする事が結果として、立ちごけ
しずらく、交差点でのスムーズな移動が可能な事が出合い頭の事故を減らすための原点です。

 
 
 
日本製のスロットルパイプの方が樹脂の型の出来が良いのですが、フライバイワイヤーの
センサーの形状の樹脂パイプは存在しないので、ワンオフにてガタ付防止をして行きます。
操作系のメニューとおし引きの重さが出ているチェーンやハブのオイルシール等
フリクション低減の作業を3日掛けて丁寧に作業を進めて第1回目の授業とします。

2016年8月9日火曜日

NSRミニ車体剛性確認とバランスチェック

ミニサーキットコースにてトレーニングと気温の低い時期との車体剛性とバランスチェックにトミンモーターランドで梅雨明けの報道と同時に天気予報確認して走行予約をしてからの気温上昇の
激しさに走行車両準備にて汗まみれの体力との戦い状態です。
ミニといえども体力バランスが取れない車体剛性では、若い世代と共に走れるペースや時間が
異なりますのでタイヤ消耗の優しい車体バランスにてメンテセッティングが私の世代には欠かせま
せん。
ミニのパーツや補強パーツも沢山のメーカーから出ていますが、ノーマルのフレーム
市販車のNSR50後期ですがキッチリと手間を掛けて組み上げると、ノーマルフレーム剛性の
本来の機能が出ますので硬い車体バランスとなりアフターパーツの高剛性のステムや
補強プレートは車体が硬くなり過ぎの傾向ですので若いライダーや、振り回してのライデングを
する人以外は、アンダーステア特性とフロントタイヤのグリップ不足、ライディングフォームの
違い等、マイナスの要素が車重量が軽いだけの乗りづらいバイクになってしまいます。

コントロールするポジション合わせが160cm以下のステップポジションなので、
車体重心と体の重心のズレが大人のライダーでのフラツキやタイヤのササクレが出やすい
傾向でメンテナンスが不足している車両はスリップダウンし易い傾向になります。

後期型のスウィングアームの形式がフレームピポット周辺のネジレが小さい事が原因ですが
グリスの粘ちょうども多少影響が出ていますのでRの小さいコースではステア特性とピポット
廻りのバランス調整が前期型フレームの特性に近ずくようセッティング調整した方が車体バランス
がライダーの体力バランスが取れて来ます、あくまでも速いタイムを刻む為ではなく楽しむため
タイムでの走行フィーリングでの目的です。

 
 
ブレーキングでの安定性もサンスターのミニ用ローターの削れかたのフィードバックの良さが
フロント荷重のバランスを掛けやすい状態にてブレーキ側と車体とのバランスは良い方向です。
ミニの車体は実際にはとても剛性の高いフレームです、どうしても大人の身長ではハンドル位置
が近すぎてフロントタイヤをこじりやすく体重を掛け過ぎるとステアリングが過敏で不安定要因と
なるのでもろもろの安定向上のステアリングステムBgのわずかな締め付け荷重の上昇にて仕上げます、締め付けトルク増しはグリス管理が大切で走行時間で10時間ほどで交換管理方法がアウターレースを傷めないためと乗り味の安定向上の必須のポイントです。
 
 
 
 
NSRのブレーキタイプは標準的なピンスライド2ポットピストンでの効きは車重が軽いので
キャリパーはノーマルで十分ですがスライドピンのキャリパー側のボディ部分の摩耗が
遊びを増やすので注意点ですのでパットは半分以下での使用状況は他の部分での
操作性の悪化とピンの摺動部の摩耗原因ですのでシンプルなブレーキでもメンテナンスが
大事です。
 
 
 
意外と小さいボディーワークが疲れるポジションでハンドリングバランスが軽い分不安定要因が
大きく疲れるのとセッティング調整も大型車両よりシビアな面があります。
 
 

2016年7月17日日曜日

848ダイノサブコン、PCV(パワーコマンダー)車載取付、熱対策

サブコンピュター、ダイノジェットPCV
こちらのサブコンの取付にてドライバビリティの向上と少々の燃費アップが主での投入と
なりますが、メインのセットアップはシャシーダイナモをもつ地元のプロショップにて外注
作業となります。
良いドライバビリティは良いシャシーをコントロールする意味でも大切な調整です、
必ず乗りずらいや硬い重い渋いを操作する人間がその一段階を無理な操作をしてから
バイク側が動き始めたり、必要以上の力を加えて過剰に動いたりを防ぐための部分です。

パイロンスラローム等では、アクセル開度で車体を起こしたり、寝かしたりの
基本的操作です、車体バランスの操作感につながります、よくインステップと言われていますが
インステップを意識的にやらないとバイクが言う事を効かない車体は駄目な車体バランス
で本来はアクセルのオン、オフ、のエンジン特性にサスペンション、シャシーが追従する
構造力学と車体バランスによる所での動きが本筋です。

現状のECU(OPドカパフォーマンス、テルミスリップオン)でのアクセル開度少でのトルク
のなさによりワイドオープンぎみになるので吹け上がりの待ちが出てからの体の抑え込む
状態での動き方に合わせたライディングにせざるをえないのが、体力でのコントロールと
なりますのでロングランには不都合ですので53歳でもスポーツ出来る状態にする事が
結果として安全なバイクに仕上げる事となります。

まず、取り付け部分での注意点ですがどのメーカーの車両でも言える部分と日本国内生産
と海外ブランドや海外工場の生産モデルでの個々の違い等ありますが、取り付け説明書、
キットの付属品の良し悪し等を確認してキットの付属品(配線接続パーツ)がワンタッチ品で
あれば必ずあとあと不具合がでますので、確実な正規配線パーツを使用が必要ですし
キット図面は素人さん用ですので、純正品のハーネスとにらめっこしてから長さ、窮屈な部分
取り回しと確実に仕上げの良い仕事が完成後の美しさに出ますので時間を掛けていきます。
ドカの特徴とては配線の被覆のビニール樹脂が薄いので露出部分との接地短絡防止が
ヒューズ切れ防止につながります。

ボディーワークやフレームの見せ方はさすがイタリアですが、ハーネス処理作業は日本車には
完全に負けてます、と言うか私の見た目には雑そして、後処理作業の手抜きにしか思えない
個所が多々あります。
だがしかし完調なドカは楽しいです、この部分は手を入れて仕上げの良い仕事をした見返りとして
応えてくれるのが嬉しい所です。
純正の燃料タンクの裏に断熱材が取付されてますが、タンク前半のエアボックス側にあり
肝心の燃料タンク後部、ポンプ取り付け部やフェールホース類が遮熱加工されておらず
燃料が温められてからインジェクションノズルに送られていますので、対策をしてからの
セッティング調整が、コンピュター上で調整されても、実空燃比からは外れてしまうのを
走行場所や気温上昇によるバラツキを防ぐために必要です。
1198、1098、848、999、916シリーズどれも同様ですが、テスタストレッタ系はクリアランスが
狭くパワーアップ分の熱カロリーの上昇分低速運転での熱溜まりが大きい車両ですので
遮熱加工、に併せてクーリングの流れを考えることが大事です。

梅雨明け後にセットアップのリポートをしますので、ブライトリングでの848、1098メンテ車両も
次回のツーリングで比較していきます、私の848は他の4台の中では下から2番目に濃い感じ
ですが実際には4台とも実空燃比は現状薄い方向でしよう。

 
 
 
こちらはCBR用ブレーキオイルタンクステーを64チタン材でのワンオフでの製作品です。
若干移動して下たポジションに合わせてスクリーンの手前で邪魔に見えた部分での
改善をしましたが、実走で確認がまだですので、現状ではチタン溶接の実験台となって
おります。
64チタンは高価なうえ硬いので加工面で大変な為、ステー類には標準チタンで十分でした。
 
 

2016年6月20日月曜日

ハンドリングバランスとステアリングの調整プラス振動低減

車種別や目的によりキャスター、トレール、ホイールベースなどなど2輪車、4輪車、車輪のついて
いる乗り物や荷車等も同様ですが、2輪車、自転車では人の操作が基準ですので目的のハンド
リングに近ずけようと基本部分の設定をして車体各部を作り、各パーツを取り付けてタイヤにて
走らせる事としています。
レースマシンでは可変キャスターやジオメトリー調整機構が備わっている、コース特性に合わせ
てセッティング調整し安く、コストをかけて造りこんでありますが、一般の方がサーキット走行や
地方レース参戦用のバイクでは使い切れないのとメンテがシビアになるので大きいチームや
ワークス以外では使われないのと基本部分のメンテがこなされないのにこういった部分を
活かせないのであまり採用されないのとコストアップが理由です。

2輪車のステア特性は技術者の方は知っている方もいらっしゃると思いますが、
常に左右に細かく短時間でステアリングは振れています、この振れが大きく出やすいタイプ
や出しやすい条件等があります。
市販車の場合ほとんどメンテが不足している状態や、締め付けの状態が悪いや剛性の
バランスを崩しやすい部品取付により起こっている事がほとんどです。
これをサスセッティングや体力で乗りこなす人が多いのでハンドリングバランスが悪くなり
疲れるバイクで、女性ライダーや体力の下がり始めた男性ライダーが乗りづらい理由です。

タイヤやホイールバランスでも同様ですが、こちらが正常な状態でも各可動部の僅かな
グリス管理や締め付けにてステアリング系は同型車両でも差がでます。

変なものでCB1100の車体ブレのオーナーがフレーム補強を依頼されてきましたが、雑誌で
よくやっているのでとのことですが、こう言う事が溶接施工の得意なショップと雑誌の影響で
間違った意識が定着していますが。
たまたま錆て補強したり折れた部分を直したのが一般的で、補強が必要なレースでの使用
等は別と説明して、なぜブレるのかや空気圧やグリス管理、締め付け点検がなされていない
車両は押し引きの時点で良い車両とは違います。

ステアリングは細かい周期にて左右に切れる状態が正常な特性です。
人間には感じないか分からないくらいの周波振動て゛す。
微振動低減のグリス管理にて
ジオメトリー設定の邪魔をしない範囲の調整範囲で軽すぎず重すぎずが、締め付けの
基準です、ステムBgメンテナンスをせずにフロントフォークだけメンテセッティング調整しても
操安やハンドリングバランスは良くならないのと何よりも振動がでて疲れるや手足のしびれ
る車両となりますので、たかがグリスや締め付けですが何よりも基本です。
本物の整備で本物のバイクに一度は乗る事が大事です。
真っすぐの路面の良い高速コーナーは大丈夫だけどUターン時にバランスを崩し易い車両
は一度もステムBgメンテをしていなければグリスの入れ替えだけでもかなり操作感良さと
振動か゛さがりますのでやるべきです。


こちらのトレーニング用自転車ですが最近ではステムBgも大径して軽量化によるブレーキングの
車体ブレを抑えていますが、月に600Km前後荒れた県道や車の通行が少ない道路でのトレーニングで走っていますが(トレーニング用なので5万5千円の安いタイプ)
サスペンション無しのロードバイクでは路面のヒビ割れや粗い路面の震動を手首にダイレクトに
伝わりますが、3か月メンテをさぼると右手がしびれておしりも痛いので、ヒビ割れ路面を
避けて通るようになります、勿論自転車ですのでペダルをこぐので重心が上がったり下がったり
しますので、ステアリングの不安定具合が大きくなってステアリングブレが出ますので、
手がしびれ始めたらグリスの入れ替えとステムBg調整を定期的にします。
リジットマウントの自転車ではかなり振動が減ります。

                        



            















 こちらVマックスのステム周りですが、マッチョなスタイルの割に穏やかなステアリングで早い
コーナーリングはしませんが、ステムBgのグリスが切れると初期ステアリングの切れる
タイミングが正常な動きより早くきれたり、固着するとフロントタイヤに荷重が
かかり、潰れて戻る通常の
タイヤの動きがグリス切れや空気圧不足の時に、車体が起こされて振られるの繰り返しにより
バランスが取れない状態になります。

スーパースポーツやレース用の車体ではフロントタイヤのこのステアリングが切れたり起こされた
しながらも旋回させるのに、遠心力に打ち勝つグリップコントロールしてコーナーリング
していますが、車体剛性や体重のかけ方で各メーカーのハンドリングバランスの違いがあります
のでライダーの乗り方の違いにも関係していることでしょうか。
サスペンション本体をいじくり回す前にこちらで旋回のアレンジや乗りずらいや振動低減を
行う事が結果として扱いやすく速く走れたので追加で不足した部分をサスペンション調整で詰める
事やエンジン特性を見直すことで、体力依存や乗りこなす事が難しい車両と格闘するテクニック
を付ける事に、ライディングレッスンや走行会のわずかな時間では一般の方ではすぐ身体
の動きが鈍ったりバランスを取る事に体力を使い伸びしろが低いのが、車体のキッチリした
整備やバランス調整と各部の微調整にてバイクに乗る機会を増やして体幹アップと運動を
する事で伸びしろが増える条件であると思います。

一言でサスペンション調整と言いますが、私は人間も、フレーム関係、タイヤ、エンジン出力
の全てのからみがサスペンションの関わりを持っているので全体のバランスが取れて乗りやすい
バイクになるので、市販車のライン生産モデル等は新車のうちに各所基本組み直しにより
フルノーマル車両でもそのクラスの重量やスタイルの理想にちかずきます。
本来なら要らないステアリングダンパーが限界に近いスピードや高荷重運転のレース用
シャシーや部材によりハンドリングがシビアなセッティングのスーパースポーツが増えて、
イメージで必要としない使い方の車両にハンドリングの素直さが出せていない車種も
ふえてます。

私の848evoもまだまだ発展途上ですが、あくまでも普通に使えてサーキット走行の
スポーツ走行ができる乗り心地の良い仕様ですので、スポーツ車が良いが乗り心地が悪く


辛い方はぜひご相談下さい。
流行りのゲルシートなどではスポーツ車のライディングを阻害しますので、整備を基本として
振動低減をする事が最大限にスポーツ車を活かす為の薬です。
848evoの

車体バランスとチェーンの1コマ1コマのブラッシュアップによりスロットル開け始めのドン付きは
かなりの部分改善しましたがECUのマッピングでゼロに近ずけて純正品、パフォーマンスパーツ
ですがアクセルワークと出力の出方がいまいちの部分を理想的なセットにして優しくも
楽しい出力特性に仕上げて行く事が残りの課題です。
始めからマッピングを、いじるつもりでしたが車体やチェーンや空力バランスとポジション合わせ
とう仕上げてから現在のバランスで車体バランスに余裕が無いのに出力の部分アップしても
仕方がありませんので最後の最後にマッピングを行います。                                                                                                                                                                                                                                                                              

2016年5月29日日曜日

バイクと技術開発、技術者と日常の関連ほか

まず最初に周りの環境や商品、自分たちが作り売り、生活とし趣味や人生を豊かにする事に
ついて気に止めていなかった事を、改めて少しで良いので考えて見てください。

バイクパーツにLED関連の照明バルブ等、モニターや一般照明器具も同じく、青色LED(高効率
で純粋にブルーな光)の発明により、白色の高効率LEDも応用で開発されたので照明技術革新に
コストダウン製品開発出来た事で省エネルギーと長寿命と言われるようになったのは、日本人の
技術者のノーベル賞を取った元日亜科学の中村教授他2人の日本人が研究開発をしたお陰で
です。
しかしながら大学教授(公共機関の研究の代理や国の機関)以外では、民間企業の技術者
は素晴らしい技術がありなが日本国内では認められず多くはアメリカの研究開発の大学教授や
研究所で製品開発して普及されてその商品を日本人の私たちはアメリカの商品としか認識を
せずに購入しているはずですが、本来なら日本の技術で製品開発した方がコストがかからない
場合も出るはずです、
パテント料や他のコストアップ分を長い目で国内生産した方が職場の保持や海外の人件費のアップや大手企業に引きずられる事を少しでも防ぐ事が日本経済の安定向上と考えます。

結果として中村教授は日亜科学を辞めてアメリカの研究開発の大学教授として活躍をしています
が、日本人の技術者が開発した商品を結果として購入して海外へパテント料を購入する日本人
が支払うことを知っている方は少ないと思いますのでバイクとは無縁ではない事を知って下さい。

もう一つはイタリアのフェラーリのエンジン関連の工作機械は日本の中小企業の製品である事を
フェラーリ関連ではMVアグスタのエンジン開発にも使用されていると思いますので関連があり
ます。
この工作機械の製造には人の手による最後の手仕上げの職人技術で精度を基準にしていますの
で機械事態の精度が優れて安定します。しかしながら最後はそれを使う人と刃物の技術で仕上げ
の微差となるので組み付ける技術の差になることが言えます。
MVアグスタに乗っている方は是非この機会に日本の伝統技術を守る事を気にしてほしいです。

このように日本の技術にきちんと対価が支払われる事がやがて日本の利益となることへ
大手企業や官公庁の担当する人こそが日本の技術を守る人となる事を意識して下さい。
大手電機メーカーも海外資本傘下により技術流出しその商品を購入する事や、高価格帯商品を
中国富裕層が購入し日本の一般世帯はメイドインチャイナや人件費の安い地域で製造された
商品を日本の企業の委託製造品で修理が効かない商品を安物買いしている消費者がメーカー
の動向を左右させ結果としてそこで働く日本人が苦しんでいる事実を認識する事を。

フルLED化も夜間の仕事の方には健康に優良な紫外線波の補給不足によるビタミン不足に
ならない職場環境にしなければならないことも知っておいてください、メリットた゛けでの判断が
後に大きな課題となります。

私が主に取り組んでいるメンテナンスが低周波振動低減による乗り心地と安定の作業ですが
ほとんどの方はサスペンション本体がよければ大丈夫だから言われますが、低周波は
サスペンションでは取り切れない証明が1098Sのオーリンズ装備車両と私のスタンダード
848evoのメンテナンス車両でストローク最中のショックアブソーバーの動きは高機能な物の
方がすぐれていますが、サスペンション本体を動かしているのはタイヤでありリンケージや
ブッシュ、Bg類の動きがショックアブソーバーの動き方を左右するので単品で良くなる事は
ありえません。
このように整備知識だけでは上手く行かない事がバイクには多々ありますので、整備知識
だけでも本当に技術がある方は全く持って同感であると同時に、にわか整備では1から100
までの途中で、はぶかれる事が多いので一般の方や浅い整備士では同じにはならないと
説明します。
本物の整備は自然科学や物理学、構造力学や多岐にわたっての勉強しての積み重ねと
作業道具などとの使い勝手が仕上がりの差です。

追加で、後輩のバイクでの話ですがしばらくバイクを診せに来ない間に、アクセルグリップに
楽ちんグリップレバーなる手の平に靴ベラの形のプラスチック製品を取り付けてあったので
なんで付けたのと聞くと長時間アクセルを持てないとのこと、アクセルワイヤーの渋りで
掃除と潤滑油で軽くなるというと、整備して下さいとの事、作業終了後軽いのでグリップレバー
捨てるとのこと、量販店でこのような商品を買ってはいけないと後輩を叱りましたが、ユーザー
側の間違った知識がこのような便利グッズをひろめて量販店も追加で売る間違いを正す人が
居ない現実で良き整備をしてくれる販売店もこういう商品に仕事をけずられています。

私の店では乗る人の為にならなければ間違ったバイクの使い方する方にはあえて叱ります。
間違った使い方や整備をして壊したりコケタリ、安全装備がだめでバイクに乗れないのが
機械である部分にも良くないてすし怪我して乗れないのがバイク乗りには一番悪いと考え
ますし、乗れなくてもエンジンかかればいいという人もいますが、アイドリングや空ぶかし
の使用は実はエンジンを壊す人です。

2016年5月26日木曜日

848evoメッツラーRRの相性+

今回は1泊、伊豆ツーリングにて848evoに装着したメッツラーレーステックRR、リヤK2、フロント
K1コンパウンドのロングツーリングの確認とサーキット走行用にサンスターWEXPNDディスク
ローターを取り付けてのワインディングでの相性の確認がメインです。
リヤ周り作業した1098Sも同行しましたのでオーナーさんに乗り心地と安定具合の感じを確認
報告をして頂きました。

 
 
 
まずはサンスターディスクローターのワインディングでの相性ですが、しっかりメンテ済みの
ノーマルのブレーキシステムにノーマルパッドでの当たり付け初期のレバー握り具合と
制動フィーリングは、なんらノーマル車両とほぼ変化無しです。
 
ノーマルブレーキシステムが良い状態でしたら変化が少ないのが本来の姿で
変化が大きい車両はメンテ不足の証です
なぜならば熱容量のアップしたローターの高温での使用時のキャパシティーアップが最大の
違いで、低入力時に使い勝手が悪ければコントロール出来ないブレーキとなります。
 
良い車体でしたらノーマル車両の良い部分のまま高温時まで安定制動にてパッドの
熱容量の範囲では2割位レバー入力が小さい状態でしたので板厚アップによる熱安定向上
の違いがレバー入力に現れていますのでハイスピードランでも握力低下の割合を下げて
くれます。重量アップ分左右で400g以上ですが、本気でサーキット走行しなければ
切り返し等の重さも分からない位ですしロングツーリングの時は無理に操作しない方が
安全ですし疲れないと思います。サーキット走行ではパッドも使用温度に合った物を
チョイスした方が良いです。
通常使用でしたら低温での使い勝手が合ったノーマルパッドもしくはプラス50゜C位
高温タイプでもローターの熱容量が大きい分、放熱バランスから見ても、気温が低い
時は冷えぎみになるのでサーキット走行以外ではレーシングパッドは合わないでしょう。
レーシングパッドが効くのではなく、高温で安定制動にて効くのが本来の目的ですので
ガクッと効くコントロールする事が出来ないシステムバランスではいけません。
 
 
約800Km走行後の状態のメッツラーRRのリヤタイヤです。
気温は5月にしては27度と高めの天候での走行でしたが林の中の日陰の道路では
スーッと汗が引く気温でしたので路面温度は気温マイナス10度程でしょう。
少し早目のペースで走行でしたら内部温度が直ぐに上がってエア圧が0.5程上がっている
状態で出発時、2.6から3.1へ上昇しタイヤが跳ね始めていましたので温間時2.9へあわせて
の走行にての表面の状態での写真ですがほどよい溶け具合で接地感も重すぎず
ピレリのSCよりも公道での使用感は良いです。
現行のハイグリッフタイヤは温まるのも早いがその分内圧も上昇か゛早いので車体バランス
の悪い車両はエア圧の変化に乗りづらい路面のパターンが出るはずです。
よくある路面に縦溝が彫ってある路面等や下り坂の急で狭い道などでしょうか。
 
 
 
リヤメンテ済みの1098Sの走行フィーリングですが振動が減り良くなったとの感想でした
ので細かいセッティングは現段階では無しとのことですが、今は作業してない
フロント周りの振動が気になりますとのことで戻ったら直ぐフロント周りの振動低減
メンテをやるとの返答をいただきました。
やはり残った悪い部分が露骨になった形で気になるとのことです、人間の体と
一緒て゛2,3箇所の調子が悪い部分の一つが良くなっても残った部分を良くしないと
調子が良くならないのと同じ事ですので、事前に打ち合わせの時に話をしていた
予想にあいなりました。
しかしながらこれで良いバイクに乗れるので即決してくださった判断により
本当の意味での本物のバイクに乗る事ができるのです。
 
普通の整備とはひと味違う本物のバイクに乗ってもらえるライダーが
一人ふえた事が何よりも嬉しいです。