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bright ring.(ブライトリング)オートバイ整備 ハンドリングと車体剛性調整、本来の オートバイのポテンシャル知ってください。車体安定、乗り心地、タイヤのメカニカルグリップアップ、空力特性からの ハンドリング違いまでのメカ部分の調整とライダー側の体力に合わせた安全性を重視する基本的なバランスアジャストなど人側でのバランスアップも安心感として付け加えていく所です。 初心者や女性ライダーこそ、ここが大切です。

2016年12月10日土曜日

シートとライディングテクニック、Ranaシート+Bright ring、ホールドポイントの大切さ

今回のちょっと考えてみる。
ハイテクノロジーとセーフティーライディング、バイクの場合は事故やスリップダウンの減少目的
に今後発売の新型式認定車両にはABS標準装備となり、技術開発や安全性の向上が
見込めますのでメリットの部分ですが、テクノロジーが進化しても中身の質、精度は維持、
管理が基本でコストダウン品であれば消耗や耐久性落ちや使用感悪さが出ます。

一方で免許取得時の教育不足、こちらは教官自体が入社してから二輪免許を取得して
初心者が初心者を教習すると言う事態が増えてしまったバイクの3無い運動や理解の無い
社会現象が引き起こした結果です、楽しい安全なバイクに乗る為の教育不足が整備不足に
つながりスリップダウン事故に至る、こちらはABSが装備されても起こります。

小さい町のバイク屋さんが以前は教育者の最前線でしたが、今は若者にちゃんと叱って
バイクを大事に面倒を見なさいと言ってくれるバイク屋のオヤジがお店を畳んだりしていく
のがライダーにとってはマイナスである事は確かです。

私の先輩が自動車教習所にて教官をしていますが、入社してから二輪免許を取得して
所内教育を行っても実車経験値の少ない教官にまず先輩が教えて理解出来るまで
数年かかるのが実際のところです。若い教官が教習生に基本を教えられないでいるのが
現実でしょう。

バイクを買って、もしそのバイクを10年間、安全にかつ楽しく乗るには相応の費用も時間も
掛かることを免許を取る時やバイクを購入時に理解して欲しいのと、今は費用がかけられ
ない方はヘルメットだけは安全性の高い物を被って欲しいです。

2輪メーカーにはコストアップしても安全でちゃんとした商品を作って売って欲しいと言う
比較的に高額でのラインナップ車両での、余裕のある方の声もありますが、
一般の若者や普通の世帯主ライダーでは買えるものではありませんし、新車時のコストアップ
が経年変化の整備不足につながりバイク離れの要因の一つで、そういった事でスポーツバイク
のラインナップが減ったり、バイクを買って乗り始めたが的確な整備がなされずに乗りずらくて
乗らなくなったり、過剰装備で整備コストが膨らむユーザー側に不利益を生む、売る側と
安全装備法での行政機関での間違いが、若者が買えるバイクは海外生産低価格モデルで
高額車両タイプでは無いと言う、免許取得制度は変わったが実質的な安全性は下がる
と言う矛盾している状態が本当の所です。


今回はシートとライデングの関係です。

確実に整備、調整されたバイクにてホールドポイントの確かさ加わる事で本当の意味で
安全に操作性の良いバイクに乗る事が出来ます。この様なバイク、服装がテクニック向上
の入り口です。
特にスポーツバイクや中、大型車両での操安や安全に加減速する為の部分での大切さを
書いて行きます。

長距離での同じ姿勢のライディングとシートとの関係は低周波、高周波震動が人体の
緊張による血流不良や筋硬直の時間、交通環境、路面おうとつ、バイクの整備状態、
ライディングウェア、天候、自身の運動不足等、様々なファクターがシートに要求されて
いますが、整備不足でシートやタイヤ単品に無理な要求をしても崩れたバランスは
戻る事はありません。

①下写真
ラナシート+ブライトリングCBR


①上写真内部ウレタンの足つき改善処理とデザインパターンで裁断、縫製、見えない所の処理
  と大事な表皮選択、お尻の移動部分での引っ掛かりの無い縫い合わせ作業を終えた状態。

1.内部足つき改善ポイント
  大事なことはバイクバランスを崩さずシートと足つきを改善する事です、シートだけの
  上面カットでは、特に幅が広い車種では逆に骨盤が開脚方向にハの字になり股下の距離
  は下がります。人間の身体の関節構造を理解せずに単に水平距離を下げても駄目です。

2.CBRの使用用途から、初期の部分削り取り形状修正テストののち面角度等の最終決定は
  車体側のバランスが決まってからの後、足つきの悪いウレタンの内もも部分のカットと、
  シートを用途セッティングに合わせて微調整していきます。

  整備不足で先にシートのみ形状変更やウレタン硬度のチョイスをダメな車体に施して
  しまっているいるのがほとんどだと思いますが、それでは張り替えの技術や丁寧な
  仕事をしてしてもらっても効果が半減します。
  
  (CBRの用途はサーキット走行も含むスポーツ走行にてロングランの1泊ツーリングまで)

②下写真ノーマルシートCBR
ちょっと分かりずらいですがノーマルシートの大雑ぱなフィット感と古くなり硬化し更に表皮裏地側
で補強繊維の糸が擦り切れてウレタンとの密着がずれて、ただのビニールが伸びるタルミが発生
した状態です。
この状態で使用するとウレタン表面が摩擦でツルツルの面に変性しますので更に滑り変形率が
上がってウレタンを痛めて行きます。

スポーツバイク、中大型車両での
この状態でライディングする事で姿勢変化の過大や滑り安い素材のズボンにて、体のバランスを
維持しずらく、体重のホールドがしずらいバイクとなりハンドルにしがみついたり、ステップバーに
足のかなり前の親指付け根辺りでホールドして加速度に対処するポジション等
それらに合わせたバックステップをチョイスしているライダーが本当に多く見られます。

②下写真ノーマルシートCBR
  市販車ですので多少のフィット感不足と足つきの悪さ、表皮の滑り等は日本の製造業者でも
  不特定多数に合わせる為にやむを得ない所です、外国車では更に顕著にでてきます。
ホールドポイントには車両タイプやデザインワークがかなり高い比率を占めるバイクも多く
開発環境に影響を受けている部分です。



ハンドル、タンク、シート、ステップのバー、ヒールの各部ホールドポイントのバランスは
車両タイプ、重量、重心位置、タイヤグリップの大きさや(太さも)、操作時間と人間の入力する
タイミングと身体能力の(体格での)ちがいで変化はありますが、通常のバイクの動きや操作性
でのホールドポイントを移動して行きながらバイクの操作を安全につなげていく動作が基本です。

特にシートはリヤサスペンションのバランス、タイヤグリップの入力調整や
加減速での身体の重心安定向上等、他のホールドポイントと連携する為の大事な部分です。
ツアラーなどではハンドル変更にて楽なポジション合わせにしている方も多いですが
何もしないで直線道路を淡々と走る為の上半身優先や基本ライデング以外の部分での
ポジション変更をして上半身ライディングフォームなのに気がつかず曲げずらいバイク
なっていますのでこの辺りは空気抵抗と併せての車体とのバランスが大切です。

革製のパンツでないと安定して乗れないシートでジーンズや滑り止めの無いライディングパンツ
では初中級者では余程、練習時間をかけないとライディングテクニックの向上はまずないと
言えます。
若い筋力と瞬発力の優れている身体能力での操作をしているライダーは滑りやホールドの
制御を身体で出来てしまうのでバイクが悪くても乗れますが、普通に乗りずらいと感じている
ライダーとはセッティング調整が違う方向です。

本当の上級者、ライディングスクールのインストラクターの方やハンドリングバランスをメインに
するショップでは姿勢、ニーグリップなど、ホールドコントロールの大切さを必ず基本として教え
ます、単にニーグリップを理解する方もいますが、タンクの幅、面の角度等不足するタイプでは
シート内もも部分、ふくらはぎ、くるぶし、ステップ部分がプラスアルファーでのバランス
コントロールですのでハンドルも含め旋回、グリップの出し入れのテクニックの基本がここに
あります。
いずれにしても的確な整備、調整と車体バランスが出来ている事が大切で、初中級者の方
での筋力低下の衰えに気が付かずに若者と同じライディングスタイルでのイメージとの
ギャップがスポーツランを出来ない理由です。


③下写真、ドゥカティ3車種シート
 スポーツクラシック1000S、848evo、899パニガーレ
 丁度、スポーツバイクでありながらちょっとつ゛つレンジの違う3台が入庫してますのでシート
 だけでなくホールドポイント各所の違いもライディングのしやすさ日本人に合わないも観察
 します。


上写真、2008年式スポーツクラシック1000S
 身長180cmクラスに合わせたシート、ハンドル、平均的な日本人にはスタンダードポジション
 では滑るフラットシートで加減速のホールドが出来ない状態です、極端に膝をするスタイル
 では無いこうしたクラシックスタイルでシートでのホールドポイント面積が大きいタイプなのに
 デザイン重視でお尻や太もも部分でのホールドがしずらい走らせた時とスタイルのギャップ
 が日本人体型ではあり過ぎます。

 ハンドル、ステップ共に調整とシットポジション表皮の滑り調整がスポーツクラシック
 では必要ですし、革パンツなどのライディングギヤが必須な状態がスタンダードでは見られます。


上写真
848evoですが、座面は以外とフラットで後部に向かいせり上がりしていますが上がり過ぎない
角度は程よいですが、内部のスポンジが肉厚では無く表皮もタルミがあるので徐々に変形率が
上がって来ましたので沈み込みと骨盤の下骨の突起が腰の無い表皮により部分ヘコミが起きて
痛みが大きくなってきました。
ウレタンの痛みの原因が表皮の質とタルミが主要因であるのが分かりますので硬度は
そのままで補修と適切な張りのある表皮に変更する事が、一般的な40歳代以上では
かなり助けになると思います。
ツナギや革パンにてお尻自体は楽になりますがシート表皮側は食いついて引き延ばされて
タルミや摩擦て゛表面の滑り加工の角落ちの度合いが増えて内部が傷む前に処置が
必要です。

私自身のバイクですので、シート、サスペンション、タイヤ以外での震動低減作業を
完成していますので乗り心地よくサスペンショントラクションアップ状態でのシートとの
相性、形状のスポーツラン、ロングランテストも行っていますので主要な変更点が
的確に把握出来ているので848evoのシートもRANAシートさんでの打合せもスムーズに
依頼できます。



上写真
パニガーレのシートは写真ですとわかりずらいですがセンター部分が盛り上がった丸みが
あるタイプで積極的なお尻と腰の移動に合わせた面処理です。

センターに座って真っ直ぐな道や低速走行時のお尻の下側の股のもも肉がシートの幅の狭い分
下股が浮き上がってカットライン部分の断面が鋭角な為、面圧が上がって少し長時間運転
では痛みが出ますので40代後半からのライダーにはシートのカットライン角度の改善と
ツーリング使用がメインでサーキット走行はたまにと言う状況であればせり上がり角度、表皮の
調整をしてホールドバランスの役割の分担にて通常使用は快適性を上げつつスポーツランも
下げずに調整可能な所です。
GPライダーやエキスパート以外はこの形のライディングフォームを取ることはまず無いので
日本人の標準体型でのシート形状と他のホールドコントロールのバランスの取りずらさが
パニガーレシリーズの扱いずらい点でありデザインと操作性の微細なずれを日本人に
合わせ的確な整備とバランスをとる事で市販車としての使い勝手がレベルアップ出来ます。

その他、初心者向けでないポイントが多過ぎるので扱いづらいというだけで、ベテランでも同じ
部分での改善をしてあげれば断然乗りやすく操作性も良くできますので現在、パニガーレ
の方は着々と仕上げている状態です。
毎回書きますが、変更点や整備調整の順番や手順を省いて見た目の真似では良いバイクに
仕上げる事は出来ません、日本の新幹線とコピーで真似をした何処かの新幹線と同じです。


今回CBRのシート改善はテストの繰り返しの後
独自に形状加工を車体側に合わせ込んでから私のワガママ仕様をRANAシートさんに
表皮交換と面形状の最終仕上げを細かく依頼しての作業をお願いしました。

実走テストはまだですが、シート表皮の選択と縫製、貼り合わせの仕上がりの良さにより、
古いウレタンの剛性アップと荷重受け止めのバランス向上がかなり上がりました。
実車とのシートの合わせ込みにより更なるホールドポイントの向上にて疲労低減と操作性の
上がったバイクに乗る事が出来ます。

今回、RANAシートさんに巡りあえたことが自身の作り上げるバイクの乗り味を格別の
状態に出来る大切な出会いとなった事は間違いありません。

バイクの各セクションパーツの機能を生かすことが出来る車体造りがライディングの楽しさと
走る喜びを引き出してくれる基本です。単なるカスタム部品や新車のモデルチェンジだけでは
変える度に何かしらズレたり余計な物がついているのに機能していないなどの基本操作性を
バイクを変えても合わないやカスタムパーツを付けても改善しないこう言った事は当たり前の
事で、一人一人の体力や骨格によるほんの少しの違いを合わせ込みできる事で安定性、
操作性が良くなります。
シートの悩みを持ったり自分仕様を作りたいと感じても市販品ではしっくりこないと感じる方
にはトータルバランスのアドバイスをブライトリングでは提案しています。
ドレスアップも含めたシートの改善は有りですが使用用途に合うこと、車体ホールドポイントの
バランスを車体整備調整後に行う事が大切です、ブライトリングとRANAシートでは
バイクに乗る楽しさを味わって頂くために共作して行きます。