トータルバランスのバイクのセッティングショップ、brightringブログのアドレス http://ducaducabrightring.blogspt.com

bright ring.(ブライトリング)オートバイ整備 ハンドリングと車体剛性調整、本来の オートバイのポテンシャル知ってください。車体安定、乗り心地、タイヤのメカニカルグリップアップ、空力特性からの ハンドリング違いまでのメカ部分の調整とライダー側の体力に合わせた安全性を重視する基本的なバランスアジャストなど人側でのバランスアップも安心感として付け加えていく所です。 初心者や女性ライダーこそ、ここが大切です。

2018年8月5日日曜日

GSX-R1000K5個人車両として&デモ機製作進行その①



一時中断していたGSX-R1000K5の
1号機エンジンのオイル漏れ修理を開始ししていきます。

トータルバランスと常に言っている私の整備や調整組み立てでは、エンジンの
パワーアップとは先に言いませんので、力が足りない事の原因分子の多さ
がパワーダウンのほぼ全ての要因としてある物と理解して欲しいです。

理由としては目的に合わない所や本来の性能を引き出されていない状態での
不要な熱や振動から来るダウン率が残ったままのパワーアップは使いずらい
もしくは付随する抵抗が大きいのにパワーアップしてどうなるかが見えているので、
必要な要素は入れるがパワーアップでのピーク時の数値だけを言われる実用性
の無い物は要素として取り入れない事がエンジンの特性と耐久性等を下げない基本です。


パワーアップさせていないのにパワーが出ている事が大切ですので、元々の
性能が発揮されている事がどれ程大きい物なのか、また気持ち良く乗れる事の
大切な部分が全体として引き出されている状態で維持されている事が前提です。








                                                 #####GSX-R1000.K5K6エンジン#####

バランサーメクラキャップ取付部がクランクケースを分解しないと交換できないタイプ
であるのがエンジン側と修理に関わる問題が分離された設計であるのが市場に出てから
長く使うとした観点からは整備側からすると足りなさが有るのは確かです。

せっかくの良いエンジンをシールキャップ1個を修理して使うことが出来なければ、
その車両としては短命で終わるか、ごまかしながら所有するだけと成りますので
これからK5、K6モデルを完調に維持したいのであればこうした状況でも
きちんとして直してあげる事が必要であり、どのエンジンでも手間をかけていく
必要のある所を対処する為の、ひと手間が出来ていれば長く快調に使える物です。


この部分のオイル漏れの原因は何パターンかの合算に影響を受けていますが、
大体5年目位から10年目位に出て来る所が、オイルの洗浄性や浸透性が優れたところに
オイルシールの硬化が進行した当たりと成りますが、熱だまりの多さやオイルの交換頻度
と洗浄系の効果が大きいオイルである所での影響大と成る所です。

状態管理が出来る事が距離管理をする為の基本ですので、間違ってはいけません。





                                                                        #####

これを機に部分的な改善後のエンジンとして行く1号機のエンジンでは、振動の
収まりの向上と安定して使いやすいアクセレーションとして行く為の手直しであり、
ガスケット交換、パッキン、シール類以外はすべて再使用とする内部パーツでも
組み立てでの伸びしろと本来の性能を引き出すことを主目的にします。


偶力振動が大きい場合は点火時期のズレや燃調のズレなどと同じく燃焼の仕方
が上手くいかない事と成りますので本来の性能のエンジンの鼓動とは違ったものと
なります。

振動として出ている状態と、比熱容量を超えてしまう状態の車両では
単品にてバランス取りしてあったとしても歪みが発生してしまう物であり、
クランクケース剛性の不良ではないが一般組立範囲の違いの大小差により歪み変形率
の大きさは熱の溜まり次第で変化する物であり使用状況に影響を受けてしまう所
では振動波変形率でのロス馬力として現れます。

これらの要素があるエンジンをパワーアップして行くと、ある一定の条件以外では
特に稼働を始めてから10分後以降の熱上昇温度域が定時温度を超えて来ると
出力低下方向と成るのが常識ですが、一般的には部分的変化がパワーアップして
いる状態と捉えられてしまうのが現実です。

フライホイール効果を上手く使って運動エネルギーを利用する根本的な周期運動
ですので、この周期を邪魔したり反発してしまう振動が出てしまうパワーアップ方法では
壊れやすい事やノーマルに負けてしまう物です。




レーシングエンジンでのフルバランスや表面処理の有効性はレーシングエンジン
では向いていても、通常使用の低回転域がメインの場合は有効性が低かったりDLCなど
表面硬度が硬い処理でのオイルクリアランスの適正値などが市販車として
の適正とは違う所が出ますので、全ての金属表面処理が適している
とは言えないのが使い方と範囲の違いから生まれますので違う点が多いと
言う事を理解しないといけません。




飽くまでも市販車としての使い勝手と耐久性を含んだ振動の少ない事の満足のいく
物としますので、数値には出ないロングランでの手のしびれの少なさや、
回していても低回転でも気持ち良いアクセル反応と成る事を実現するための
作業ですのでスタンダードでも本物のスタンダードとしてポテンシャルアップを
させて行きます。

組み立て途中で、現行の2018年モデルに試乗しましたのでエンジンフィールと
全体の車体バランスを確認できましたので市販車の量産ラインからとした現行車両の
比較が出来ましたので良いタイミングです。

2台とも新車の馴染み不足の所とは別に、組み立ての不安定さの出ているポイントが
同じバイクでも違う状態ですので新型とはいえ、とても良いバイクとは感じられない
乗りずらさが出てしまっていますが新車として素材として持っている物を引き出す
熟練の整備、調整、組み立てがあればフルパワーを使えないとしても乗っていて
楽しいと感じるはずです。


今回2018モデルの車両を後輩が2人同時に購入し、1台は慣らし終了後、1台は慣らし中に
乗って来てくれましたので自身の感想と私の評価を突き合わせたいとの事でしたので
2台同時に試乗しました。
こちらは次の機会に私のほぼ全バラから特殊な組立処理を行う05モデルと新型を同時に
比較もしていきますので組み上がってからの実走を後輩も交えて出来てからとします。