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bright ring.(ブライトリング)オートバイ整備 ハンドリングと車体剛性調整、本来の オートバイのポテンシャル知ってください。車体安定、乗り心地、タイヤのメカニカルグリップアップ、空力特性からの ハンドリング違いまでのメカ部分の調整とライダー側の体力に合わせた安全性を重視する基本的なバランスアジャストなど人側でのバランスアップも安心感として付け加えていく所です。 初心者や女性ライダーこそ、ここが大切です。

2018年7月19日木曜日

YZF-R1、2008Yハンドリングバランスの為の調整、女性オーナーにシンクロさせる為に

こちらの2008年式型は5バルブモデルから4バルブ化のエンジンに変更された
事が大きく違うところですが、パワーアップした事によるメリット分はレース車両
としての物ですのでスポーツ走行程度では一般のライダーが使い切れる部分では
有りませんので、車体優先の操作性にて乗り手に排気量を感じさせない取り扱いが
出来る様に考えて行きます。


ヤマハのハンドリングとは何かといえば構造側の造り込みと組み立てる人の部分で
と成りますので半分以上は人側の組立技量が全体バランスとなります。


R1の98、99モデル初期型のフレームではパワーバランスにとても合っているので
150馬力にての上限値を合わせながらも走り出しの低い速度レンジも気持ち良く
反応しているとてもよく出来たバランスですが2007,08モデルのフレームの出来には
レースを意識し過ぎの部分が表れてしまい難しさが出ます。

オーナーさんに対しての体力とバイクの安定度を停止状態でも安定して跨って居られる
事とメカニカルグリップを上げて行く物として、穏やかな反応としてフレームの
硬さが悪さをしない方向で合わせることと成ります。

エンジン側の特性ですが、
トルクの出方と最高出力の出方が、上の回転域に振り過ぎの感じがあるエンジンの為
に、ギヤの選択がクローズドコースに合わせて回しきる事に対して使う方向ですので
レースタイプの抜けの良いマフラー交換をしてしまうと、使えるパワーバンドが更に
狭くなりセッティングも薄目のままでは一般道走行ではデメリットだらけの本当に
リッターバイクなのかと感じる程です。

一般の方はトップレンジで勢い良く吹ける
感覚が速いと感じてしまう間違いで使用してしまいエンジンには過酷な燃焼パターン
に陥りノッキングやデトネーションが発生しやすく、実際にはパワーダウン方向で
乗ってしまいますので壊しやすく水温も上がり気味なコンディションです。

こちらの車両も抜けの良い社外マフラーですのでバッフルの取り外しは
普段使いに合いませんのでNGで有り、
外すのであれば燃調と吸気系の見直しがセットでなければいけません。



###トータルバランスの意味を知ってもらう為に####

今までの整備とは全く違う
私の所での作業と成りますので、必要な要素を盛り込める作業に対しての予算を
立てて、必ずここと、ここはやらなければ繋がらない事を理解してもらわないと
高いレベルの作業にて仕上げる事は出来ません。

別の日に事前に確認のために来店して頂きましたので、整備内容は状態を確認して
からとして様々な運転と車両の現状を話しながら質問に答えてから、今回の整備
を行うか予算も含めオーナーさんに確認したところ直ぐにやりたいとの返答です。

男性ライダーでは俺はこうだからと何か凝り固まった物が大きく説明しても、
仕入れた情報源(簡素化された物)を信じるあまりプロの意見も余り関係ない傾向です、
それ等に対して先入観は同じ様に持っているはずの、女性では的確に
説明すると納得が早く理性的に解釈してもらえる方向です。

自分に対してよい物は取り入れたいとした物の考えが価値観と合う事が分かれば
良いとする、健康志向の考えと同じ事をバイクの安心として捉えていると感じます。

こうした所は私も尊敬してしまう男には足りない部分なのかと強く感じます。



###      現状確認からです。###

事前に試運転と彼女の運転状態と操作系各部の手足の合わせ方での姿勢や
ウェアやシューズなどの装具の現在の使用品の状況等を走行操作とブレーキの
入力、車両の現状に対して、どの様に乗っているのか観察して行きました。

やはり不安定な状態の車両でタイヤ摩耗が進行した状態ではニーグリップは
しっかり力が入り過ぎた、余計な力で抑えていないとふらつくのでニーグリップを
するとした方法です。

これらは運転としては一見正しいのですが本来の組み立てと整備が行き届いていれば
普段は紙を一枚はさむ位のニーグリップの力で良い物が、2Kgの荷物を足ではさみ持つ
様な乗り方では身体全体の筋力を使う、コチコチの力の掛け方と成ってしまう事と
他の運転に必要な物事が出来ない状態では安全運転も出来ません。

更に疲労の溜まり易い方向ですので
正しいと言われているニーグリップが適切ではない使われ方では本末転倒です。



こちらのR1も中古車として10か月ほど前に購入した車両ですので、以前の使われ方も
通例どうりのメンテ不足のバラバラになり過ぎたフロント周りとブレーキの効きかたと
タイヤの接地変化が大きい状態ですのでフロントブレーキは余り強くかけられない
握りゴケ感の強い車両バランスですので、車体剛性のしっかりしたアルミフレーム構成
なのに剛性の出ていない状態ですのでブレーキを握れない接地感と成ってしまって
いる全体的な不良バランスがブレーキを握れない元ですのでブレーキだけの整備などの
簡単な物ではありません。

整備前の消耗したタイヤにての確認では車体のバランス悪さにプラスしてのタイヤの
接地変化が大きい悪さが乗っていて怖いだけです、通常ですとタイヤ交換して
乗ってしまうとタイヤ自体の悪さが無くなると、それで満足してしまうので
これら以外の領域を先延ばしにしたり、壊れてからにしてしまう事で他の不具合も
増やしてしまう、トラブルを招き入れる法則性に導く事と成る物です。

タイヤ摩耗でのゴムのダンピング不足など
限度のスリップサインまで使うことがタイヤ初期性能の何分の1以下と言った事を
我慢して使うことが危険でありバイクを扱うことよりも変な動きになったタイヤの
操作性に対してどうしたこうしたと乗り方を対処しているだけでは正しいライテクなど
は身に付きません。

ブレーキがかけられないタイヤの接地感がブレーキをあまり使わない方向に向かわせる
事でブレーキ性能も半分以下で良いとしたり、極端な効きかたから握りゴケに成り易い
物は結果としてブレーキはリヤしか使わない方向と成る物です。



####正しき整備とそれが必要な理由が分かれば壊れにくく乗りやすいバイクと成る。###




08R1のFキャリパーも正しき手間と組み付けでワークス車両に肉薄する使い勝手と
しますので、女性でもダブルディスクの強烈な個性をコントロールしていると
感じる事が出来る仕様に仕上げます。

これに合わせて車体のバランスをストレスのない受け身が出来る事でブレーキの
性能を正しく使えるようにして行く事でタイヤの接地を上げてブレーキを使えるものと
して行く事が正しいブレーキの整備ですので、ただのキャリパーシール交換は私の場合は
ブレーキ整備とは成りません。

ブレーキとは車体の安定ととタイヤの接地が無ければ強くかけるのはためらう
物です。

特にスーパースポーツにて使用される焼結金属配合のパットではローター表面の
当たり付けと溶着防止での配合剤の被膜の乗り方と温度帯が低速域の市街地では
全体に温度が上昇する前の表面を強く当てて擦る、グラインダー作業をしている事と
同じ物ですのでローターが荒れてしまうとパットも同じ減り方と成る不良当たり
としてしまう使い方がブレーキを使いずらい物としてしまう偏りからの物です。

本来の性能のブレーキとは滑り率のコントロールを出来る物であり、
ロックさせるものでは無く、最後まで減速に対して強さを変えていける事で制動能力
を使って停車させられるもので、早く止まれて握り易く放しやすいブレーキ
操作となる物が正しき制動能力の使い方です。



スタンダード車両のキャリパーも範囲は違うがレーシングキャリパーと同じ位の
使い易さが有って当然である物だと感じます、その代わりOHの手法は一般的な物では
有りませんので真似の出来ない作業としてプロだけの物と成ります。


ブレーキ、ステア特性、直進安定など限られた部位の作業と費用で元が30点程のR1が
やっと50点まで上がった所ですが、オーナーさんは男性の飛ばし屋とは違いますので
使用レンジに対して女性用の仕様では大幅に上回る為では無く、大事な所を使えるように
する事であり、色々なテクニックを多く求めるのではなく1つ1つの現実性が大切です。

まだまだ足りない事だらけですが、オーナーさんの今の体力や走らせ方に
先ずは安心感としてシンクロさせて行く事が大切ですので
女性ならではの操作感と取り扱いに合わせての第一段階とした安定した車体の
動きとして穏やかに少し反応のゆったりした物として行きフロントブレーキを
しっかりと使えるようにして貰えるようにします。

これらの下地が1つ増えていく事がハンドリンクにもコンディション管理にも
必要であり、こわれずらく乗っていて楽しいR1にしたいと考えるオーナーさんは
最初は外観デザインで選んだとしても、これからは乗っても外観でもとした
バイクとしてきちんと整備したいと方向転換したのは、正しき整備の凄さを
ここまで違うのならやるべきだと安心のために選択した理解が早くできた為に
感じてもらえた所が大きいと思います。