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bright ring.(ブライトリング)オートバイ整備 ハンドリングと車体剛性調整、本来の オートバイのポテンシャル知ってください。車体安定、乗り心地、タイヤのメカニカルグリップアップ、空力特性からの ハンドリング違いまでのメカ部分の調整とライダー側の体力に合わせた安全性を重視する基本的なバランスアジャストなど人側でのバランスアップも安心感として付け加えていく所です。 初心者や女性ライダーこそ、ここが大切です。

2016年1月6日水曜日

CBR900RR上質アップ作業パート3回目

2016年の新年、皆さんの健康と良いバイクライフを送れる事と、戦争の無い世界である事を
祈願致します。
第3回目、CBR900RRの上質アップ作業となります。
ほぼ各部の清掃とバリおとし、錆たパーツのブラストと塗装作業を終えて、いよいよ各パーツの
単品組み立てと組み付けのフィッティング作業に移ります。
ボルト、ナット座面、合口等大事な部分は全てズレやバリにて、芯ずれとトルク安定不足を
まねかないよう対策作業を行いました。
これらの手間のかかる作業ですが、フローティングパーツの(ラジエター、燃料ポンプ、マフラー
等のラバーグロメット、マウントラバー、ホース類)ラバー関係のずれやへたりの改善に伴い
微振動の軽減が、金属どうし取り付け部分の改善と相まって確実にスポーツ車での長距離
移動時の肩凝りや疲れを軽減してくれる事が分かります。
92年式初期型はフレームの単体剛性が強く、スパルタンと当時モータージャーナリストの方は
評価をしていたのを思い出します、実際、30代の時の自分も肩凝りを長距離のツーリングは
必ず起こしていましたので変な納得をしてしまいましたが、ドカ848evoの肩凝り改善が確実なので
CBRでも確かです。
 下写真は燃料タンクのフロントマウントラバーグロメットです、完全に削れてヒビ割れ状態です。
満タン時ブレーキング等によりタンク側が動いている証拠です。
最近はパーツの高性能なことよりも肩凝りや乗り味の改善が年齢と共に必要にせまわれて
来ていますのでゴムパーツの重要性が身にしみます。



フレーム単体重量、11Kgとシンプルで剛性の強よい形状となっております。
893ccのスリムなエンジンのおかげてす。
後部上エンジンマウントがラバーマウント構造なので剛性の強いフレームでの乗り心地の硬さ
とエンジン震動の軽減を両立させている構造とも言えます。
逆にラバーマウントをリジットマウントにしてしまうとシャープなハンドリングですがエンジン震動
が伝わりやすくなり長期間使用過程でカウル類の取り付け箇所の擦れや手足のしびれの発生
のレベルが上がりますのでエンジン震動をエンジン本体で小さくする事とフレームのマウント部分
の剛性アップも必要で乗り方やタイヤに合わないと上手く操作する事が出来ないベテラン寄りの
操作感となります。
当時ホンダのレース車両はV4のRC30て゛したので並列4気筒エンジン車両でつくればCBR900
のレイアウトでリジットマウント方式で作られたと考えられる事がRC30に試乗した時の乗り味から
エンジンレイアウトの違う兄弟車両という感じでしたが、明らかにRC30のカッチリしたシャープな
ハンドリングである事をレーストラックでのベース状態でのつくりの車両である事が限定生産の
バイクで赤字となる金額で売り出した理由でしょう。しかしながCBRで同じ手法を使って当時の
タイヤでツーリングや一定でない路面の使用は不可能であった事がマウント方式を変えて
シャープな部分を下げて震動を減らして市販バイクとしての許容範囲を広くした部分ですので
CBRをマウントのゴム強度をあげずに他の部分での総合的な締め付けやクリアランス調整
にてシャープさを上げる事も可能ですのでツーリング仕様でシャープな味付けをしても上質感を
出しつつ仕上げます。
単にゴム強度を上げてリジットマウントに近ずけても別の弊害が必ず出ますので車体の強度
パーツの取り付けには順を送りながらやらないと、追いかけっこの繰り返しになりますので
注意が必要です。

理想的にはRC213Vのフレームみたいにアールが緩く手間のかかった結合や溶接部の精密さ
が理想ですが、CBRのフレームでも追いつくように、本来持っている乗り味を引き出すべく調理
しましたので(あくまでもノーマル状態での)気が早るところを抑えて指先と目でしっかりと作業します。

上写真、ハンドルの位置決めボスの加工をして初期の稼働範囲が前後3mmの所を5mm移動
になる当たりに削ってから、くすんだ塗装を剥離してバリ取り再塗装。
社外パーツに交換しなくてもポジション合わせの出来る状態にちかずくはずです。


定期的に分解作業のおかげで鉄製のブレーキピストンの錆の出方が僅かな状態なので掃除の
楽だったブレーキキャリパー、こちらの各部にもマイクロロン処理を行ないますので次回の点検
て゛も摩耗防止の効果が発揮する事でしょう。
ブレーキ整備はダメになってからやるのではオーバーホール不可能となることが多々ありますので
早目、早目に行うことが気持ちの良いタッチとブレーキコントロールの根本です。
ユーザーでオーバーホールする方もいるとおもいますが、サンドペーパー(400番以下)や金だわし
でごしごしやってはいけません。シール部分以外の場所でもコーティングが落ちるほどや傷の深さ
に合わせて削りこんでは次回のオーバーホール時期までに錆の発生度合いが大きくなりピストン
が再利用不可能になり、おまけにフィーリング悪化と制動距離も伸びます。
シール交換のただのオーバーホールではなく適切にひと手間かけることで気持ち良い期間が伸び
て結果安上がりになるのが整備の目的です、シールキット交換の目的はオイル漏れを防ぎゴミの
侵入を防ぐ事と油圧保持が第一でこのシールゴムが駄目になる原因はゴムの劣化以前に錆や
ゴミであったりしますので新車時から5年以上や距離、中古車では現状の度合いでクリーニングと
ピストンとシールのチェックが、普通に制動力が使えるから、コントロールしやすい制動力に変わる
のでやるべき箇所の一つです。鉄製のピストンのほうがかじりに強くアルミ製より長持ちしますので
多少重くても丈夫ですので錆させない事が大事です。