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bright ring.(ブライトリング)オートバイ整備 ハンドリングと車体剛性調整、本来の オートバイのポテンシャル知ってください。車体安定、乗り心地、タイヤのメカニカルグリップアップ、空力特性からの ハンドリング違いまでのメカ部分の調整とライダー側の体力に合わせた安全性を重視する基本的なバランスアジャストなど人側でのバランスアップも安心感として付け加えていく所です。 初心者や女性ライダーこそ、ここが大切です。

2018年6月21日木曜日

フレームバランス修正後のGSX1400の能力は異次元と成った。

GSX1400K7
スタンダード車両の真のポテンシャルは何処にあるのか。

こちらの車両は前回の作業ではフロント周りの動きの改善と振れだし低減の作業を
部分的に行っているライトメンテとしていました。
ライトメンテと言っても一般的な物では無くハンドリングの為の基本メンテです。

今回エンジンのオーバーホールを機に車体の骨格であるフレームの前後、左右での
荷重バランスでの歪みやネジレ、シナリの中心点が一番重たいエンジンの搭載
に対して芯の有る強さとしながら、粘る事で変形に強く的確にシナル曲がり方となる
事で前後サスペンション能力が飛躍的に向上しますので剛性感と乗り心地が
すこぶる良い仕様に目指しての組み立てとします。


                                                                       ####
合わない社外パーツのポジションに何故してしまうのかは簡単な答えが有ります。

使い方の偏りと車両が本来持つ状態でのコンディションでは無い低バランス
に成り易いメンテ不足や、一番大きい違いと成る組み立て技量の問題です。


社外のアフターパーツにて偏った変更や操作性の為の使い勝手が余り役立たない
バックステップやがたつきの多いフルアジャストレバーなど外す様に
指摘しておいた物を今回の整備に合わせて取り外して行きます。

ノーマルからかなりズレた位置にされたステップ、ハンドルなどが何処を
基準にして変えたのかが乗っている本人も余り分からない事や、高速道路の
巡行だけに合わせてしまう物では、GSX1400の本来持つビックスポーツとしての
役目を減らすために変えられたパーツでしか有りませんので原点に帰す事が
今回の特殊なバランス調整組み立てに必須条件ですのでオーナーさんを
魔法にかけて行きながら体力と操作法に合わせる事を説明していきます。

現在車両に付いているタイプの社外のポジションでは合わない事を理解して
もらう為にしぶしぶオーナーさんを納得させます。
何かが違うのではなく、より良く違う所での違いとして結果としては
目から鱗が落ちたと感じることが出来ます。

ポジションとフレームバランスの重要性がブレーキでも加速でも中心点で有る事で
乗り易さと安心感を伴う能力向上を求めての作業とします。

一般走行では中心点が重要であり、サーキットなどでもコース違いは出ますが走行に
合った中心点が大きく一般道と違う事はありませんし、どちらでも中心点が大きく
ずれて居ればライディング姿勢もコントロール性も下がりますのでライディングに
悩む人ほど中心点と体力バランスを取る事が大事です。

車両重量255Kg装備で280Kg程あるGSX1400が、
この巨体と馬鹿でかいトルクのエンジンのバイクがまるで250CCでも押し引きして
軽々走れてしまう様になどと想像も出来ない程の仕上がりとまずは書き出します。



####バランスの要がフレーム構成です。

フレームバランスと一言でいってはいけない手の込んだ仕事とする事で
ビックネイキッドの素性を漏れなく出す手法にて組み上げます。


この作業を終えると、フレームのストレスが無くなり足回りが素直に
動き出し乗り心地がすこぶる良いのに、ジャンプしてしまう橋梁のアップダウンでも
底突きする気配も無くなりストローク内で収まるのに固く感じない
ダンパーが確実に効いていると実感出来ます。

重量物であるエンジンのフレームに対する重量の
掛かり方、乗せ方によりその時点でストレスの掛かる乗せ方や締固めで既に
シナリ特性を設計図通りにはならない偏りが発生している状態がエンジンを
降ろす前の車体で発生していますので、押し引きが重たい、ふらつきが大きい
など諸症状の他にも加速の悪さブレーキが全力で掛けられない事など多岐に渡り
弊害が付きまといます。

末端のブレーキやタイヤそして
サスペンション能力とした所につながるか途切れるかで車体体幹のブレや振動として
路面コンデイションや外乱要因を吸収出来ないと底突きしたり旋回性が悪い事による
バンク角不足の症状として現れますので重量車体が曲がれる本来のポイントが
低いレベルでは重たいのでただ曲がらないとした物にしかなりません。

良いバイクとはライテクをバイクが教えてくれる物であり、素直に乗ってあげる
事で走行時のインフォメーションを確認出来る物です。



####エンジンについて

エンジンのオーバーホールはサンデーメカニックのオーナーさんの手違いで
壊した部分の修理で済まずにピストン交換となりましたので全バラの各部チェック
調整組み立てとなりました、降ろして分解したらチューニングしたくなるのが
普通ですがGSX1400の内部パーツはメーカーの開発者が耐久性とスタンダードパーツ
でもチューニングの基本構成処理はしてありますので無理矢理馬力を上げる事は
しません。
1400CCのトルクをスムーズに出せる振動の少ない回転上昇としたいので
クランクシャフトとケースの組み立てを正確にこなす手順にて仕上げる事で
熱が溜まり始める温度帯で金属材料の変形量を極力抑えられる事と、熱気の
吸入を抑える事で馬力ダウンしない物として実際にはチューニング馬力程度
は軽く超えてしまう物ですので、大敵である熱温度を無視した状態で
は馬力は上がりませんので基本に忠実なエンジンとします。


完成後に試乗した状態での加速は車体とのパッケージでのロスのない加速感が
修理前の状態の1.5倍の排気量になった感覚で加速しますので1速で開けて行くと
フロントホイールが浮き始めてしまうほどの力量を発生しています。

1速2速ではスーパースポーツの加速に慣れている私がアクセル全開はためらう
程ですので縦加速以外は路面を選ばないと厳しいほどの自力が出ている本来の性能
はこうなんだなと、エンジンだけではない車体との合わせた力のモーメントの
伝わりが良いのでアクセルを開けられるので力が出る物だと1400の底力を
改めて感じます。
オーナーさんにはこんなに加速が良いと、速すぎるのでパワーダウンして下さいと
言われそうな感じのスタンダードの車両であるが、もともと乗っている車両でも
ここまで違うと本当にスタンダードの車両なのかと不思議な物だと感じてもらえる
はずです。

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